あの頃は早春だった気がします。



シングルマザーという言葉もなくて「母子家庭」でしたから、
なんだか世間からの風当たりが強い…?

とイメージされていた方も多かったのではないかと想像されますでしょう?



ですが、実際にはそんなことなく。
この20年以上、

助けてくださる方々のほうがずっと多かったし優しさを受け取ることのほうが多かったです。


「奥さんマスコミが来たけどよ、奥さんのこと一切言わなかったよ。」
と、近所の魚屋さんや八百屋さん。


子供達には、「ここが大きな敷地なら、(シングルの私達が住んでいた)ウチは裏門の近くでパパのお家は中央の建物なんだからいつでも歩いていけるのよ。」
と…私は遠くに引越しをせず、
今まで住んでいたエリアの
同じ町内にマンションを借りたのでした。


ベルサイユ宮殿やニューヨークのセントラルパークにもし住んでいたなら、

そんな距離感は、ちいさな距離感だろうと。

ただの物理的な距離感でなら。



ですから魚屋さんも八百屋さんも以前と同じ。
私が奥様だった頃と同じスーパーマーケットや同じクリーニング屋さんに、
相変わらずの顔をしてお買い物に行きました。

それは勇気のいることでしたけれど…。
でも、

お店屋さん達も「奥さん」て私のこと呼んでくれて半径2キロで生きていける!と安心することができました。


なんで急にこんなこと思い出したかというと…。
先日からテレビを賑わせている記者会見で、

昔の自分を思い出したからで。。

はい、私は未熟者でした。



ですが、なんていうか…。
事件を起こした場合とは違うとは思いますが記者会見て独特の雰囲気だったなぁ不安悲しい
って。
もう遠い記憶に仕舞ってあったあの頃が
蘇ったというか。。


ママは悲しかったです悲しい

そんなことを考えながら刺繍をしていまして。



あれから20年以上経った今、

傷を抱えて、

そしてその傷を癒した自分として、

頑張っている方々が、

さらに強く生きていけるように

私はサポートしていきたいなと…。

脈絡のない文章で申し訳ないですが。



シングルマザーさん達や

マウイ島の方々、

誰かの役に立っていきたいと、

漠然と思ったのでした。



人は

人を幸せにすることでしか

幸せになれない



この言葉は、

私が大好きな料理家の若林美弥子さんの言葉です。



人は

人を幸せにすることでしか

幸せになれない

と、私も強く思います。