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誰もが知るコートダジュールは曇り空でした。
ネグレスコホテル、ニースの海岸、牡蠣やオマール海老にオリーブオイル。




しかしそこからクルマで40分の山あいの村には太陽が。
今回お訪ねしたラ・ゴード村でした。




ガイドブックにもほとんど載っていない小さな村。
ホテルもないけれど、
そこは地中海からの「ミストラル」という風が吹き飛ばすおかげで、
強い紫外線が美しい光を満たしていました。
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祖父は、
絵画のためにその光を求めてパリから転居した時に、
ラ・ゴード村から15分の、
海沿いのカーニュ・シュール・ラ・メールという町に最初の住居を探しました。
窓から遠くに見える海辺の町です。
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私たちの左側が市長さん、そして市の役員の方々。
大変ありがたいことに「名誉市民」の賞状をいただき、7000人の「ゴドワーズ(ラゴード市民)」の仲間入りをしました。
頑張って着物を持っていって良かった。
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分散していた祖父の絵を集めてくださり、
9月19日の「フランス文化遺産の日・Journnees de patrimoine」に私たちの前で講演してくださった作家で、
今回の全てのきっかけを作ってくれた研究者のアレックス・ベンベニュート(最左から二人目)と、
祖父家族に住居を貸してくださり、
ジャパンタイムズに連絡したシモン夫妻一家には、
心からの御礼を申し上げます。




その研究者アレックスがカーニュ・シュール・ラ・メールに案内してくれました。




その町には、
祖父達が移住する前にルノワールの終の住処があったそうです。
印象派の偉大な画家が最期を遂げた地だなんて。
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そして「貴女達のお祖父さんが最初に住んでいた家は今でも残されていますよ。」
と、アレックスは私たちを山の頂上に連れて行ってくれました。




見渡す限りの石造りの17世紀の街並み。
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その村はずれにあった古い家を指差して、
アレックスは驚くべきことを話してくれました。
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「この家ですよ。
貴女達のお祖父さんはこの家で、
お祖母さんと結婚する前にスーチン、モジリアーニ、藤田嗣治と一緒に住んでいたのです。」




えっ。
モジリアーニ、藤田嗣治…。
あの。 




「パリから移住した二人は、
この村で結婚の届出をしたのです。」




知らなかった祖父母の過去。
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訪ねた古い教会が、
いにしえの時を刻んで静謐そのものでしたから、
私は天に祈るような気持ちになりました。





今回は姉家族と妹と菊乃だけで、
小春は大学の卒論のために来られませんでしたから、
近い将来に小春も必ず一緒に来られますようにと、
神様にお願いしました。



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もちろん、ツアーを組んで皆さんにもこの美しい、
画家達の「トキワ荘」物語が生まれたもう一つのプロヴァンスを見ていただきたいなと思っています。