若い頃は、
東急文化会館の「東哉」(とうさい)に通うのが好きでよく行きました。
銀座と京都にもありますが、
私は東急文化会館によく行きました。




東急文化会館→いまの「ヒカリエ」の場所で一階が映画館だったところです。
私は、あの映画館で「E.T.」を観たのよねぇ。



あそこには、
立田野があったりボタン屋さんがあったりして、
若い私にはオバちゃんぽい場所でしたけれど、
レトロで大好きでした。




一通り揃うと、
それからしばらく和食器から離れました。


皆さんが想像するよりも、
驚くほど器を持っていません。




ずっとあまりお買い物せず、
家にあるもので暮らしてきましたが、
最近すごく好きになった作家さんがいて行ってきました「二人展」。



新宿伊勢丹で7日までやっています。
香蘭社の常設展示の前の特選和食器のところです。





お一人目は、岡晋吾さん。
「天平窯」の岡晋吾さんです。
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昨日のイチゴ大福を…。
昨日ですよん、これは。
昨日の夜。




大人っぽい作品の中で、
すごーく可憐でした。
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ひゃー、割れたらどうしよう。
って思いながらナデナデ洗うのもアリの年齢になったので。
思い切って。
一目惚れでしたし。




…岡先生がおっしゃるには、
「たくさん描きこんだ器に、
食べ物を盛ることで食べ物の魅力が半減すると思っちゃいけないのです。
そういう器は、
食べながら楽しめばいいんだ。
食べながら、
だんだん見えてくる柄を楽しめばいいんだ。」
と。



そうかー。



で、
焼く前の生地の器が、
温かくなるくらい手のひらに乗せて描き込むとおっしゃるのが、
岩永 浩さんの器。
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ロイヤルコペンハーゲンにドライカレー
の隣に置いても馴染む和食器。
東哉のみたいにクリアでない染付が良い感じ。
菊型野菊紋の器です。



岩永 浩さんのホームページ


1960年生まれだからかな。
濃淡で描く中にもロック魂が感じられます。

しぶや黒田陶苑に初めて行ったのは、
岩永さんの作品の魅力で。




紅茶のセットもまだ欲しいし、
和食器もなぁ。




なんで食器って、
こうも人を惹きつけるのでしょうね。


和服、
京都、
和食器。



歳とってきた証拠ですけど、
楽しめば良いのよ。