今日はクロワッサンプレミアムの撮影で、飛騨高山へ向かっております。
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私のブログを1月29日くらいに遡りますと、飛騨高山フィン・ユール邸の狂騒を読み返していただくことが出来ますが、
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半年ぶりに雪の銀世界だった飛騨から、緑燃ゆる飛騨に向かっております(^_^)





まだ岐阜駅ですから美しい車窓からの景色はまた今からアップすることにして…。




今朝、従姉妹のえりちゃんとメールしていたお話を…。




えりちゃんが、いま、猛烈に迷っています。
三春の将来について…。




三春は、ご存知、私とえりちゃん達の祖母が始めた料亭。
私の母・静子はこの料亭の娘デス。
茨城県の日立駅から海側1分の、海の高台に建ち、創業70年近くになろうとしています。



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その昔、日立製作所が世界のHITACHIに躍進する頃には、
三春では毎晩のように芸者さんが御座敷を勤めておりました。
そして、東京の大きなホテルで開かれていた日立製作所のクリスマスパーティーでは私の父が司会をし、
そのラッフルの景品を渡すのは小学生だった私たち三姉妹、
三人とも振袖でオシャレさせてもらい、その豪華なパーティーこそ日立製作所の栄光の軌跡だったように思います。




ですが時が経ち。


昨年の震災で三春の古い家屋には少なからずの被害があり、
倒壊こそまぬがれましたが、
芸術家の叔父の大工仕事の甲斐もあり、やっとこさ建て直しをはかり……
板前さんももどり、サンディカフェなど開いて頑張ってきました。




が、料亭のカナメである板前さんも孤軍奮闘、たった一人であれほどの大広間はじめ、数々の御座敷を切盛りできず、
いま、ちょっとした判断の時…が来ています。





えりちゃんと私は、震災以来毎朝のようにメールをやり取りしてきました。



ミリちゃん、ミリちゃん、ミリちゃん、ミリちゃん、(笑)
とえりちゃん(笑)





で、そんな折に私はトロールビーズのお仕事やら娘達の卒業入学式、留学の手続きに加え、
ソクバッキー(束縛っきー)で心配性のぴゅー君の「お世話」(ま、こういうこともキライじゃないし)で、
体調を崩してお休みをいただきました。






私のスタッフは、ミリさん、もうオフィスに詰めることではなく、
ミリさんはミリさんらしく会社を支えてくださいと( ; _ ; )/~~~
泣けてくるような皆んなの言葉や、
モチロンこのブログに集まり励ましてくださる皆様のおかげで、
そして娘達や恥ずかしいのであまり詳しく書きませんが、具合の悪かった私を献身的に支えてくれたぴゅー君の支えがあり、
私の体調は驚く早さで回復しました。




そして無事に世界会議にも行くことが出来、こうして表参道ヒルズもスタッフに任せて飛騨高山に向かっております。
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そんな朝にもえりちゃんとメール(´・_・`)
私たち孫は、祖母の遺してくれた三春をこれからどうしたらいいのだろうか、非常に迷う選択の最中にいます。





…私は、体調を崩した際に、
(自分のやりたいことって、何だったんだろうか)
と、つくづく考えてみました。
そしてスタッフが言ってくれるように
(ミリさんらしく会社を支えるって、何だろう)
(この日本に、デンマークの祖母と三春を始めた祖母の孫として、画家だった祖父と早稲田大学を首席で卒業したビジネスマンの祖父の孫として、私にできることは何だろう)





その時に思いがけず、会社に頼りになる幼馴染が副社長として入ってくれることになりました。
3年近くかけて、ちーちと私が探していた人材です。

つまり、私は苦手な「経営」を一緒にやってくれるビジネスマンを、
相応しい経歴をもつ英語でいうと「right person」を得ることが出来たのです。
英語ができて、ヨーロッパのブランドに精通し、百貨店様とのお取引にも慣れていて…そして私を騙すことのない人。
乗っ取りを企てることなく、粛々とデンマークの美しいブランドを育て上げてくれる人物。
表向きの私だけではない、若い頃からの普通のミリちゃん、を知る人。
苦労もした私を本当にわかってくれている人。




ですから、なおさら(私には何ができるかしら?これからは)
と考えて考えて、考えてきました。




そして至った結論は…。
トークショーはやめずに、モデルも少しだけやらせていただき、林八百吉の帽子や岩城硝子のショップチャンネルも続けるけどスタッフやお客様に貢献できる、
「社員食堂のオバちゃん」
になること。です。




そぅ。
私はオフィスの近くに社員食堂を作ることにし、得意な料理で関わり、毎日とはいかなくてもスタッフの健康管理をし、今まで苦手なオフィスワークにかけていた時間から…
年に数回かもしれないけれど、お客様もお招きできる場所を(^_^)
決心しました。




それが、ここです。
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これからは、ここで働く時間が増えると思います。




そして、たまにはここで東京の三春が出来ないかなと考えています。
祖母の生きていた頃からの名物、笹巻きと三春のデザートの定番「葛切り」など。
隠れ家レストランです。


北欧の器に盛ったりして、美味しい紅茶を淹れようね、と二人で夢を語る毎日です。
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東京三春のことは、えりちゃんの書く可愛いブログ「三春のブログ」(アメブロ)もご覧くださいね。
まだまだ許可を取ったり、色々なハードルがありますが、
私たち孫、これからも頑張りますっ。


銀座松屋では御中元の笹巻きも二年目がスタートしました。
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えりちゃんは、これからも笹巻きを巻いて巻いて巻きまくりますので、
皆様、どうぞよろしくお願い申し上げますっ。