mere illusion (life is but a)

 

12月23日の月は「山羊座での新月」
イギリスだと10:17(日本時間19:17)に
山羊座の1度32分で起こる。
新月は太陽と月の「合」という配置で、
太陽は冬至に山羊座へ入ったばかり。
月の満ち欠けが始まるところなので、
朔月(さくげつ)とも呼ばれ、
新月の夜に月の姿は見えない。

陰が最大である冬至を過ぎると、日が長くなっていく。
寒さが厳しくなる冬の本番はこれからだが、
冬至が過ぎ、陽へと転じる「新年」を迎えたと考えて、
2023年のゴールを設定してみよう。
新月は目標設定をするのに、最適な時なのだから。

もっとも効果的なのは、新月になって8時間以内に、
遅くても48時間以内に、誓いを立てると良いと言われている。
たとえ間に合わなくても、「意図すること」が大切なので、
気持ちを整えて設定すれば、今の時期なら、
いつ行っても効力を発揮するだろう。

ただし、月のボイドタイムは願い事をするのに不適切な時間。
目標設定も、月のボイドタイムを避けて行うと良い。
次のイギリスでのボイドタイムは、12月25日03:11から07:13まで
(日本時間だと12:11から16:13まで)の約4時間
クリスマスと重なるので、ご注意あれ。
この時間帯にお願い事は、やめておこう。

冬至にアップしたブログに少し書いたが、
今回は山羊座の影響を受けている新月なので、
自分だけの「天職」を探してみることや
社会的成功を得るための目標設定をするのに適している。

他にも願いを成就するためにどんな誓いを立てることができるのか、
山羊座に関連付けられているタロットカードからヒントを得よう。

大アルカナカードは全部で22枚の絵札からなる。
1枚1枚が、ひとつの世界観を象徴するスナップショット。
0番の【愚者】から21番の【世界】が『愚者の旅』という
物語を通して、人間が成長する過程を表現している。

また、タロットカードは占星術とも対応しており、
大アルカナには12星座・天体・元素のどれかが割り当てられている。
生命の樹の各セフィラを結ぶ22のパスも大アルカナに対応している。

山羊座に対応する大アルカナは【XV:悪魔】
カードのキーワードは「束縛」 

セフィロトの樹(生命の樹)のパスは「26:ע アイン(目)」 
アインはセフィラ8のホド「 ☿ 水星:栄光」と
セフィラ6のティファレト「☉ 太陽:美」を結んでいる。

占星術で見る山羊座の強みは、
安定性と具現化へ導き結果を出す能力。
課題となるのは、「コンプリート」 完成へのこだわり。
真面目でこつこつと着実に物事を成し遂げる努力家。
我慢強い完璧主義者で信頼のおける人。
慎重すぎて一歩踏み出せない事も。
表に立つよりは見えないところで、
仲間を支配しようとする傾向がある。
自分に厳しいが、他人にも厳しい。
みんなに秩序を守らせたい。
自分の目指す場所へグループ全体を引っ張っていきたい。
高い理想を持つが、周りがついてこないなら、
責任放棄してトンズラすることも。
山羊座は地のサインの最終形態。
物質社会が未来永劫続いていくシステムを
構築しようとする力が働いている。

セフィロトの樹では合理性と調和をつなげる
26番目のパスに【XV:悪魔】が対応している。
「ע アイン」という文字は、目や理解することなどを表す。
他のどの感覚器官よりも、目から入る情報に頼って
我々は物質世界を認識している。
ホドの8という数字が表しているのは、
対になるものへ変質した要素が、
元の要素と均等を取り安定している状態。
8を横にすると無限のシンボル、
レムニスケート曲線になる。
ホドを司る水星は理性や判断力を象徴している。
ティファレトの6の数秘は他者と協力して調和を取り、
完全なる美として成功することを意味する。
ティファレトは生命の樹の中心に位置しており、
太陽は本来の光り輝く自分自身を象徴している。





ウェイト版の大アルカナ【XV:悪魔】を見てどのように感じるだろうか。
【XIII:死神】と同じぐらい不吉な印象を与えるかもしれない。
この構図が【VI:恋人たち】に似ているのも、
15を分解すると 1 + 5 = 6 になるのも意図的なものだ。

6番では大天使が恋人たちを祝福していたが、
15番の漆黒の闇で2人を拘束しているのは悪魔である。
実は、どちらも自分自身のハイヤーセルフ(超意識)。
超意識が天使と悪魔という対極的な姿で
描かれているにすぎない。
この悪魔は大天使ウリエルだという説もある。

アダムもイブも角としっぽが生え始め、
人ならざるものに変化しつつあるようだ。
鎖に繋がれてはいるが、特に苦しそうな様子もない。
首輪はゆるゆるで容易く外せそうなのに、
従順に突っ立ったまま、されるがままでいる。

イブのしっぽの葡萄が物質的な豊かさを象徴しているなら、
アダムの炎は社会的な成功を表しているのかもしれない。
アダムのしっぽに悪魔が火を焚き付けているように見えるが、
アダムの炎を盗んでいるのが悪魔なのかもしれない。


欲にまみれて自分を見失っている。
状況が良くないのに、縁切りができない。
本当に辛いことに向き合う勇気がない。
一時しのぎの快楽に身を委ねている。
大切にしているものを失うのが怖い。

 

自分が拘束されている部分に目を向けてみる。

制限をかけて、縛り上げているのはどこか。
悪魔は陰の極みで、それは自分自身が作り出した影。

自分が生みだした悪魔ならば、自分で始末することができる。

 

被害者でいることをやめる。

外部から押し付けられた価値観は、

本当に必要なものなのか。

 

「やらされている」

「やりたいからやる」

 

2023年は、どんな年にする?