先日、茅ヶ崎市美術館
「イギリス風景画と国木田独歩」展へ行きました。
茅ヶ崎市美術館は
JR茅ヶ崎駅南口から海岸へ向かう高砂通り沿い、
徒歩10分ほどの距離にある美術館で
市立図書館が隣接する
茅ヶ崎の古の佇まいを残す高砂緑地内にあります。
茅ヶ崎は平らな土地で緑も少ない印象ですが、
私が幼い頃の茅ヶ崎は松林が多く
古き良き湘南の佇まいを残す風景でした。
高砂通りを歩き、美術館が近づくと
急に緑豊かになります。
私は高砂緑地の近くの幼稚園出身なので
この松林や竹垣の風景を懐かしく感じます。
ここには、
以前は実業家の原安三郎が昭和初期に建てた別荘があり
ヨーロッパ風の洒落た洋館がありました。
かつての茅ヶ崎は洋館が多く、大変美しい風景でしたよ。
原安三郎が別荘を建てる前は
俳優の川上音二郎・貞奴夫妻が
明治30年代に別荘を設けた土地だったそうです。
緑地内には前庭つき茶室・書院が「松籟庵」もあります。
訪問した日はお茶会が開かれていて撮影は控えました。
庭の池に
夏を告げるハンゲショウを見つけました。
懐かしい松林の風景。
茅ヶ崎の海辺には、かつては砂丘があって
美術館のある場所もやや高い位置にあります。
庭園内の緩やかな道を登りエントランスへ。
美術館の企画展
「イギリスの風景画と国木田独歩」展は
晩年、茅ヶ崎の南湖院で療養していた
国木田独歩と関連づけた興味深い展示で
ターナーの版画や水彩画は見応えありました。
館内のカフェでお抹茶をいただきました。
カフェのメニューはボリューミーで軽食はないので、
美術館外のカフェの方が楽しいかも。
最近、私自身は
小津安二郎監督作品を再鑑賞しています。
小津監督は北鎌倉在住でしたが、
執筆は茅ヶ崎に滞在、
映像にも茅ヶ崎の砂丘や海辺が多く登場していることは
最近になって気づき、興味を持ちました。
前にもブログに書きましたが
小津作品は世界での影響力が強く、
教養として身につけなければと思っていて
その点でも高砂緑地の風景は
勉強中の私にフィットしました。
そして、なんと!
次回の茅ヶ崎市美術館の企画展は
企画展「生誕120年 没後60年 小津安二郎の審美眼-OZU ART-」
2023年9月3日(日)-11月9日(木)
楽しみすぎます!