肺がん:喫煙男性、海藻など摂取多いとリスク増 含有のヒ素影響
海藻や魚介類にわずかに含まれる「ヒ素」の摂取量が多く、喫煙する男性は肺がんのリスクが高まるとの分析結果を、国立がん研究センターなどのチームが5日発表した。喫煙しない男性は、摂取量が多いほどリスクが下がった。チームは「肺がん予防にはまず禁煙」と呼びかけている。
ヒ素は国際がん研究機関により発がん物質に分類される。ただし、ヒ素を多く含む海藻などには、がん化を防ぐ抗酸化作用も認められている。
チームは食生活を通したヒ素の摂取とがんの関連に着目。9府県の45~74歳の男女9万378人を約11年間追跡した結果、7002人が何らかのがんを発症した。
食習慣から推計したヒ素の摂取量に応じて比較したところ、男性の肺がんだけに関連が見られた。中でも喫煙男性は摂取量が多いほど肺がんリスクが高く、非喫煙男性は逆に低くなった。
ヒ素に汚染された井戸水などを大量に摂取すると肺がんリスクが高まることは知られていたが、食生活で取り込むヒ素との関連が明らかになったのは初めて。同センターの沢田典絵・予防研究グループ室長は「喫煙者はヒ素を体外に排出する働きが低下し、毒性が肺に影響した可能性がある。一方、非喫煙者は海藻などが持つ抗酸化作用の恩恵を受けているのではないか」と分析する。
-----
面白い結果ですね。
対象者の人数も多いですし、フォローアップ期間も長いです。
ただし、人口の多い東京都や海藻や魚介類を多く摂ってそうな(勝手なイメージです)北海道が対象とはなっておりませんが。
簡単にまとめますと、
☆非喫煙者は海藻を摂るほど肺がんのリスクは低下
☆喫煙者は喫煙によってヒ素を体外に排泄できなくなるため、ヒ素による肺がんリスクが上昇する。
分析がいまいち曖昧で例えば喫煙がヒ素を体外に排泄できなくなる理由などは不明です。
ですので一概に評価は難しいですが、肺がんのリスクのあるタバコとヒ素が相乗効果で発病を早める関連性が認められた事実には間違いはありません。
薄毛を気にし始めワカメをたくさん食べ始めたヘビースモーカーの中年男性では肺がんのリスクが向上すると言ったところでしょうか。
皮肉でしょうか。
「肺がん予防にはまず禁煙を」…それが出来たら苦労しないのです。
さて、ここで別視点で面白いのは(約)10年追っているので対象患者さんは(だいたい)35歳から65歳の時にこの試験が始まっています、よね?
10年経って9万人のうち7千人が発がんしています(ざっくり約10%)。
ですので35歳から65歳の範囲に当てはまる方は10年後に10%の確率で発がんしているという事でもあります。
(当然発がんリスクは年齢に相応しますので若い方はそれ以下、65歳に近い方はそれ以上という事になります)
以前シリーズ化してお話ししたこともありますが、“アンチエイジング”も含め健康には気を付けたいところですね。
南雲式アンチエイジング法についてご興味のある方は2013年6月の記事 からご参照ください。
