ネタバレあり 5/11 ユニコーン 百が如く 神奈川県民ホール | とらんぬのブログ

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肉を食え!!たまにエモ!人生はロックと快便!

実は三郷、盛岡、仙台のまとめが止まったままなんだが、どんどん旅の記録が遠のいていくから

先に直近のライブを書く。

つーかもうその日次の日くらいに書かないとどんどん薄れていく・・・勢い大事・・・

 

ライブ行き過ぎだと思うが、やはりバンドは生もので、いつまた失うかわからないから

見られるチャンスがあればできる限り見ておこう、と最近本気で思うので貯金まるごと投入・・・

 

で今回は徒歩で行ける距離なのに毎回手に入らないかなけんホール、

今回は譲っていただいたおかげでtwitterのお知り合いさんと一緒に参加。

席は3階だがすごく見やすい!

このサイズの会場だと実は1階の後方より3階のがじっくり楽しめるかもしれん。

 

~~~~~ここからネタバレあり(ほぼ阿部民ウォッチングです)~~~~~

 

しかし何度見てもスチームパンクなセットが素敵。

会場にずっと流れている地下秘密工場のようなSE(阿部作らしい)もマッチしてて雰囲気良い。

そして左中央のHEISEIがREIWAにちゃんと変わってた!わくわく・・・

 

6時を少し過ぎて暗転。10nutsが流れ始めるや、いつもかわいいオサーンが登場!

ああ何度見てもかわいいよ!そしてこの後もちょこちょこはさまれるU.S.A.ダンスかわいいよwww

そしていきなりコーラスだけでかっこいいよ!

オープニングが終了し、阿部民がわちゃわちゃしながら鳩時計をセット。OMR!

毎度聴くたびに、なんと見事に完成した曲なのか、と。

かつて自分はすばらしい日々が全然すきではなかったのだが、

それは再始動前があらゆる意味で未完だったためでもあるのだが、再始動後では完全体になった。

それは川西さんが演奏をしている、ということと、

民生に寄り添うように歌う阿部のユニゾンが追加されたことが大きい。

ユニコーンの魅力はおもしろおかしいライブなのに圧倒的に真剣で技巧的でパワフルな演奏であるが、

それと同じくらいに阿部と民生の声の相性の魔力は評価されるべき、と常に思っていて、

OMRが演奏されると、ああ、やっとユニコーン自身がこの事実に気付いて、観客に魔法をかけている。

OMRの民生さんと阿部の声が生み出す奇跡の調和による100分の魔法にかかり、

一瞬で自分の精神は全く別世界・別次元の幻想の中に投入されていった。

実際、この日部屋の片付けで披露して微妙に頭痛がしていたが、

ライブがはじまるや薬も飲んでいないのに頭痛がなくなっており、

ライブが終わると頭痛が復活していた。

まじ不思議。

つーか阿部民の声の相性といえば、ライブ中盤で自転車泥棒が出てくるんだけど、

この曲は阿部民のハモリが全てであるのが、今回の、テッシーコーラスバージョンになったことで、

違和感、というかコレジャナイ感、というか、阿部民でないと普通の曲になるのを凄く強く知って、

声の相性こそがこの曲のクオリティや意義を大きく左右する、と夜更けに静思した。

おそらく演者こそがそれを深いレベルで理解してるんだろうけど、

今回初めてこの曲で民生さんとハモらされて、テッシーはどういう気持ちになったんだろうか・・・

いや、民生さんとハモれる、って、演者にとっては夢のような経験だと思うけど、

プロのミュージシャンだからこそ民生さんの声の価値はわかっているだろうから、

自分の作品でありながら、自分の声では曲の醍醐味が発揮されないことを身を以て実感させられる、

ってのはかなり無慈悲な経験だろうなあ、と・・・

いや普通に他の観客は「いい曲だなあ」と聴いていたと思うんだけど、あくまで自分個人の感想です。

 

で、この3週間でtroye sivanとfriendly firesのライブに行ってユニコーンのセトリを微妙に忘れており、

まるで初見のように「ああ、次なんだろう!?」とドキドキしていたのだが、

3曲目に風と太陽がはじまって、「ああ!!!!!!」と大喜びしてしまう。

前回のツアーファイナル沖縄でガチ泣きしてしまうほど大好きで思い入れのある曲。

自分の「私が全力で守らなきゃ!曲リスト」にデジタルスープとともにある曲。

HELLOとライジングボールは間違いなく他の人が守ってくれるからこの2曲は俺が守る!

今回100周年のうちの30周年、服部あたり(厳密にはパニアタだが)から自分もファンであるが、

小学校低学年の時の自分が夢見ていた世界とは全く違うけども、

「かつて未来の君と願っていた」の意味を色々考えながら、

この音楽の春陽を堪能できる今、愉悦の限り。

歌詞を書いたのは阿部だが、きっとこの曲を歌う民生さんの、

再始動前にこんな未来がやってくるなんて、思っているような、奇跡はない、忘れてしまいたい、

しかしながらも信じて16年寄り添い願い待ち続けた民生さんの思いを知ってこの歌詞なんだろうなあ、

と思っているし、だから祝福の鐘がこの曲で鳴り響くのだ、と。

ただちょい残念なのが、間奏でテッシーギターとちったなw

まあキーボードで鐘鳴らしたり忙しいからね・・・

 

つーかこの日、相当機嫌が良かったのか明らかに民生さん酔っぱらっててw

100分でライブ納めなきゃならんのにMCとちりまくって同じこと何回も言い直ししまくりw

そしていつもは紹介しない阿部の紹介をしまくるあげく青+紅がいかなる曲かまで語り出すし、

制限時間100分よ気を付けて民生さんwwwwwwwwww

そんなご機嫌な民生さんを見てか、阿部、これまで今回のツアーでは一切口にしなかった酒を飲む!

民生さん!あなたの酒ガンガン飲まれてますよ!!!!!!!!!!wwwwwwwww

そして今日もびっくりするほどイケメンなかずしコーナーがはじまるが、

何故か知らんが民生さんが阿部の髪をわしゃわしゃして遊んでいたのは何だwwwww

いちゃつくのは楽屋でやれ楽屋でwwwww

本当に民生さん、みんなに楽しいことアピールしたいくらいご機嫌だったんだろうwwwww

 

テッシー曲が終わって川西さんが始まる直前、今回の見どころである阿部がドラムを叩くわけですが、

(*毎回始まる前に阿部を抱きしめたりする川西さんまじ川西さん)

twitterでネギとかごぼうとか、謎のワードが飛んでたのはこのコーナーでスティックとして利用してたからなのねw

今回大根が出てきて投げてたwwwwwしかも投げた大根、

川西さんと民生さんが全力でスタッフに投げて

スタッフミラクルキャッチしててすげえwwwwwwwww

で体力を使い果たした阿部を休ませてあげる曲で1172なんだけど、

この歌詞解釈についてはあまりにも思うところがあって、絶対出せないパワーポイント作ったが、

天才・奥田民生の理想は常人の思う向こう側にあって理解不能やろね・・・

満たされいるはずなのに、それでもなお欲しがっている、かわいらしくも妙趣の偏愛。

自分は阿部マニアだから余計にそう思うんだが、永遠に満たされない天才を阿部は理解して、

民生さんの心の穴を埋めるべくこの曲作ったんだろうなあ、というのがいくつかあって、

今回で言えばアルバムの最後にできた、民生さんイチオシのZEROもそうだし、青+紅もそうだと。

だから青+紅のときに今回酔っぱらい続けてる民生さんが隠しきれず長々紹介してしまったのかなあ・・・

このあたりの自分の思いで低レベルな知的オナニーこと勝手に門外不出のパワポ作りたいwww

 

今回は服部メドレーがあって、ここでも珍しく奥田さんが歌詞を飛ばしそうになったり、

(他のところだっけ?)

これは奥田さんのミスじゃないけど、パーカッションから音が出なかったり、なかなか忙しそうだったw

しかしなんつったって久々の人生は上々だ、だよな!

後半のSAMURAI5でもだが、ここでめっちゃ阿部が叫んでて、

阿部の叫びはエモの塊だよね、と久々実感。

つーか阿部はもっと叫んでほしい。

ユニコーンはエモバンドだと10年前から書き続けているけど、

その根幹は阿部の絶望的に美しい精神だ。

民生さんは泰然としながら鈍器で肉体を殴りつける、絶対王政的な重厚さ、剛毅さが特徴だが、

阿部は甘美な毒を塗りこめた刃物で精神を突き刺す、苦痛を伴うとわかりながらここに求めざるを得ない残酷な恍惚、エモがある。

同じ世界に在りながら全く違う特徴ゆえにこの人たちは互いを尊敬しあうのだろうな、と。

そして曲間で止まらされる一生懸命動くスタッフのお兄さんガンバレwwwww

あと阿部とE.T.してた観客うらやましいwwwww

まあそんなことを思いながら、エコーでなぜか奥田さんが凄い勢いで阿部の方向いてるんで

阿部はサービスだか何だかわからんが奥田さんの方に向いてピアニカ演奏してあげる微笑ましさ。

 

阿部と民生さんの違いを体感できる青+紅と55がシームレスに続く。

で、今回の中盤のピークというとここだけど、奥田さんの声の強靭さはいわずもがな、

後方で正確に低音を刻むエビちゃんの運動神経、

光を創り出す阿部の『板さん』の演奏も素晴らしいのは勿論なんだけど、

川西さんがもうかっこよくてかっこよくて!!!!!!!!!

いやずっと川西さんかっこいいんですが、毎回ライブで一度川西さんを見ると目を逸らせなくなる、

という心霊現象のような恋が発生しますが、この曲は最近のホットワード「川西の女」を量産してるwww

♪空へ♪の時にスティックを空に示し重厚装備の戦車のごとき轟音で迫りくる川西ドラム、すげー・・・

 

でこの曲めちゃめちゃ体力使うのか、「わしはもう疲れた。広島に帰りたいのじゃ」と、

なぜか千鳥風のコント風の会話をテッシーとする民生さんwwww

だからそういうところで時間使いすぎw

そして頼みたいぜで郷ひろみwwwwww

 

今回100分しかないので、いつもは最後にまとまってやってる小ネタが色々なところにあるが、

今日のSAMURAIコーナー、旗がおかしいwwwwwwwwww

「ちょっと」「持」???????wwwwwwwwwwww

それを持たされる民生さんがめちゃくちゃうれしそうだったwwwwwww

ファンかwwwwww

おそらくこの曲での時間の消費が最後のコーナー終わった最大要因だと思うw

 

ちょっとZEROについては書きたいことがいっぱいあるけど、

キラキラして甘酸っぱく清涼感あふれる感情に溢れてて、ああこの感情、10代の特権じゃないんだ!と

ライブ演奏で余計にそう思う。

それは後方のMVの映像演出でも感じることができて、阿部の曲にしばしば感じる色々な光の種類、

絶望の中で待ち続けられてやってこないかもしれないが確実に在る夜明の光、

暗闇に差し込む一筋の光、世界を希望で照らす太陽の光、

つかみどころのない今、なおも人々に与えられるよう世界に散らばりゆく希望の光の粒子、

阿部は光の魔術師だと思っているのだが、今回のZEROもまた、新しい光を示してくれている。

その最初の、DJブースで寄り添ってる特殊なはじまり方もそうだけど、

人はいくつになっても瑞々しい精神を持っている限り新しい世界を拓くことができるのだ、という、

そういうものを音楽で見せてくれるのがユニコーンだわなあ、と。

ユニコーンで不足しているものを埋める役割、というのは民生さんがよくやっているとのことだったが、

今回それを阿部がやった、というのはインタビューでしばしば言われていて、

阿部がそれをやるっていうのは、基本ユニコーンにおいて民生さんの思いを汲むのがメインなので

そりゃ民生さんイチオシ曲になるよねえ、と。

 

阿部の創る美しい音楽に惹かれてファンになってから30年、その美しさを感じることはできても、

それを正確に表現できないでいる。本当に自分の表現力の無さがもどかしい。

しかし阿部の曲の美しさは、強さや熱さでさらに尊いものへと昇華され、

より有難き世界へ我々を連れて行ってくれるなあ、としみじみユニコーンが好きで良かった、と思う。

この素晴らしいバンドはいつ何時終わってしまうか、全く分からない。

それこそ4年前の川西さんの脳梗塞で、不測の終焉を迎えていた可能性だってある。

いつ終わったっておかしくないし、何回行けても後悔はあるが、

ユニコーンがある限り、行ける可能性があるライブにはできるだけ全力で行こう、と強く感じた。