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こんな霊現象がありました!?日記 みたはる@愛知

平和で平凡な生活の中で、時々起こる非凡な出来事・・・
彼らは忘れた頃にやってくる!? ここで記録に残しましょ〜

みたはるの【霊現象話】遊女がこの時代に②

なんちゃって霊感を持つ主婦

みたはるです


前回、遊女さんにまつわる

話を書いたのですが

そのあと



「ちょっと、こっちも・・・」


そう呼ばれ

2軒隣の建物を訪ねると

「うちにもいると言われていて・・・」

・・・・・

ですよねぇ

・・・・・

雰囲気ありますもんね




「ベランダにいると言われたんです

わかりますか」





うーん


外からではわからないのですが




「ちょっとお二階に上がらせてもらっても

いいですか?」



「どうぞどうぞ」




と言うことで

またまた、

雰囲気残る建物に侵入~





ほんとうに

こういった古い建物に

上がらせていただく時は

その時代その時代の

臨場感が

肌と言う肌

毛穴と言う毛穴に

入り込み

あっという間に

タイムスリップしてしまうんですよね




階段を登りながら思います



(私ったら

いつの間に着物姿に

なったのだろう

・・・・・)




狭くて急な階段を

おそるおそる上がって行くと

こちらの建物は

階段を上り切った、左右にひとつずつ

お部屋がありました

左のお部屋は

いつでもお客さんの対応ができるよう

丸テーブルに

2脚の椅子が用意されています



「こんにちは。失礼します」




端から感じる視線を感じながら

そっと頭を下げます

・・・・・・

お行儀良く座られているようです

問題はもう一つのお部屋。


階段を通り過ぎ

右側のお部屋を覗くと・・・・





一瞬

地震が起きたのかと思うほどの

ものすごい震えが身体に走りました


私の心臓は

激しく波打ちます

こちらのお部屋は普段、

荷物部屋として使われているようです

荷物の隙間から

ところどころ

古い畳が見えます

その畳からは

じっとりとした

冷たい湿度が立ちのぼり

・・・・

その荷物の影には

・・・・・

気だるそうに横たわっている

女の人が・・・・

あぁ・・・・

もの凄く、痩せている方

・・・・・・


下町の娘さんらしさがありません

遊女さんと言うよりは・・・・






「・・・・・・

こ、こんにちは。

はじめまして

いきなりお邪魔しちゃってスミマセン・・・・」





我に帰り

慌てて頭を下げます






微動だにしません




非常に気位の高い女性です






その動かぬ表情に

“お愛想”

と言う文字はありません


遊女さんと言うよりは

お武家の娘さんのような

・・・・・・


感情を押し殺し

ただひたすらに仕えるといった

気品が見え隠れするようです





この方は・・・・・

この方は・・・・・





震えが残る足取りで

階段を降りました




「どうでした?」




「はい。

どちらにも

人がいらっしゃるようです




特に荷物のある方のお部屋は

プライドが非常に高い方です」






その答えに

お店の方も、


「やっぱり」と

思い当たる様子





こちらの建物の一階では

作家さんたちが持ち寄った

数々の手作り品を

展示販売しています




そして、その場は

喫茶コーナーにもなっているのですが

どうも、お客さんからは最初

敷居が高い店だと

いわれるそうなのです

確かに、私自身も





“一見さんお断り”

といった

入りにくさを感じました





「それはきっと、

上の方がお客さんを選んでいるのだと

思います」






そうはいったものの、






いや、

なんというか・・・・

選んでいると言うよりは

誰か・・・・・

誰かを・・・・・

ずっと・・・・

ただ、ひたすら

ずっと・・・・

待っているような・・・・・





「荷物部屋にしてますけど

怒ってませんか」





「うーん、

ひとがドカドカと入るよりは

静かな方がいいみたいです」





頷かれるお店の方を見つめながら

私は

その方が待っている方とは

いったい、どんな方なのだろう

・・・・・・

自分が抱える恋心に

想いをそっと重ねました





なんという

悲しい想いなのでしょうか


足や身体や

心までにも

重い鎖が繋がっているのです




自分から

逢いに行きたくても

逢いに行くことができない


重い鎖


・・・・・

・・・・・


愛しいお方

愛しいお方


・・・・・

・・・・・



ずっと





自分の感情を押し殺しながら

人が入ってくる階段のほうを

身動きもせず





ただひたすら

じっと見つめています












つづく