先日テレビで久しぶりにピアニストのブーニンさんを見た。
ピアノ🎹をやっていた人なら多分ブーニンさんを知っていると思う。
スタニスラフ・ブーニンさん57歳
19歳で難関のショパン国際ピアノコンクールで最年少優勝した天才ピアニストと言われた方だ。
超絶技巧の曲も弾きこなす、指の長くてきれいな、完璧主義と思われるピアニストだ。
私は残念ながら生演奏を聴いたことはない
なんとなく完璧すぎて、凡人の私には異次元の人に思えた👽
ところがこの10年活動休止していたらしい。
左肩の炎症による石灰化で、ピアニストの命である指が思うように動かなかったり
追い討ちを掛けるように、左足を骨折して壊死して、左足が8センチも短くなったり
お母様が亡くなったり
1988年に旧ソ連からドイツに亡命していたことも
日本人の奥様がいらして、ずっと支えていたことも
とても親日家で、震災のチャリティなども行なっていたりしたことも
まったく知らなかった。
そして、2013年から休止していた演奏活動を、去年再開したらしい
天才と言われたピアニストにも、たくさんの苦難があったことを知った。
以前のような完璧な演奏はできなくても
技術的に完璧でなくてもいい
人に感動を与えられる美しい演奏がしたい
と思えるように。
それでも超一流のピアニスト、不本意な演奏に苛立ちを隠せない。
日本の聴衆は暖かく迎え、力をもらい、サントリーホールでのコンサートも実現した🎵
奥様は「やっと戻ってきた」
と泣いていらした。
杖をついてステージに出て行き
左足は超厚底ブーツを履き
左のペダルは特注の物を取り付けて
新しい手が欲しいな
とおっしゃるけど。
私は今のブーニンさんの演奏が好きだ