私のモーツァルト!物語の感想にっこり


モーツァルト!の世界観に出てくるのは

まず毒親達ヴォルフガングの父親であるレオポルトは子離れ出来てないし、自己の叶えられなかった夢を子に託しすぎたあげくにもういい!顔も見たくもないにどとあらわれるなと絶縁宣言


姉は姉で過去の栄光にすがりすぎてて

最終は自慢の弟だったヴォルフにあなたのせいで私の人生壊されたと言い出し突き離す



コンスタンツェの親は子供を支配してる

子の全てを奪うような親で過干渉で束縛的で更にはDVまでして従わせようとする始末

3人姉妹のコンスタンツェは姉妹で比べられ、何も出来ないダメな奴だと罵られて育った為に自己肯定感が著しく低い


誰も幸せな人がいない?

と思いきや、ヴァルトシュテッテン男爵夫人だけはキラキラキラキラ輝いているのがとても印象的です

ヴォルフガングには救いの神のように見えたのでは?


人は何か持ってないと愛してもらえないものか?

色々考えさせられる


ただ、一つ何か一つ強みがあれば自分が自分を愛せる理由ができることは確かだと思う

でも本当、ダメな自分も自分で認めて大丈夫って

人にこのままの自分を愛してもらうのなんて期待せずこのままの自分を自分で愛してあげましょと言い聞かせ続ける事が大事


完璧な人なんていないよ、賢い人もかけてる部分て絶対あるよって思うし

そもそも他人なんてどうでもいいやってたまに振り切るのも大事かな


ヴォルフガングは小さな頃の栄光にすがっていたのではなく、小さな頃周りの人達が自分の才能で幸せそうにしていた事を忘れられなかったのかなぁって

だから自分の才能の影アマデにずーっと支配されて逃れられない人生で才能に対する自信、ナルシシズム、これがなかったら自分はダメだって思い込んでいて消したい才能アマデが消えた自分は愛せなくて

最終アマデと心中しちゃう


ずーっと小さなままでいられないし、自由を求める自分がいて上手くいかなくてもがいて苦しんでダメな自分は認めてもらえなくて更に苦しんでいて

全てを愛してくれそうなコンスタンツェに惹かれて甘えてしまったのかな

コンスタンツェの愛にまで自信満々で何しても大丈夫👌みたいになってしまったり


コンスタンツェは、きっと自分にない一つを持っている自信満々なヴォルフに惹かれてカッコいい!って思って好きになったんだろうなぁ

分かる…

って思ってしまいました

でもヴォルフの愛にも自信が持てなくて寂しさ埋める為にダンスに夢中なふりを続けて耐えられなくなって


物語はすごい壮大な世界だけど何処かで自分のいる世界と状況みたいなものが重なって少し共感できる人物と感情移入して切なさが増したりするんです



親になった今は親の気持ちにも共感を持ちます


だから観た後に大体ちょっとだけ疲労したりしてしまう


演じている方々は毎日その役たちと向き合って役を生きていて疲労感半端ないんだろうなぁ

毎公演終える度に現実に戻って切り替えて、さらに大千秋楽を迎えたらまた違う役に切り替えて、心が忙しそう無気力

家に帰ったら抜け殻になりそう

長年やってたら慣れるもんかなぁ