あなたの呪縛を解く霊的儀礼 ‥ 4 | inca rose*のブログ

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◆占いや霊能力者めぐりから抜けられない

日本では占い師と霊能力者を混同しやすい傾向にありますが、まったくの別物です。占いは当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが、霊能力者は「当たるか当たらないか」といった世界には生きていません。

よく霊能力者は人の念を受けやすく、その影響で具合が悪くなるなどという話を聞いたことがあるかもしれませんが、それも嘘。
そうしたことを口にする霊能力者は自分には力があるのだと誇示しているつもりかもしれませんが、私に言わせれば、「自分の部屋の掃除ができません」と公言しているようなもの。
自己浄霊もできないような人間が人を視てはいけないし、ましてや人に憑いた霊を祓うことなどできるはずもないのです。

また、「知り合いに霊視できる人がいて、すごい能力を持っている」といった話をよく耳にしますが、素人による霊視ほど怖いものはありません。そうした人は、生前に宗教の教祖であったなど、その道に通じていた霊の憑依を受けていることがほとんどなのです。しかも、問題なのはそういう人はたいてい無責任であるということです。

ある人は「それは、キツネの祟りだから、お稲荷さんへ日参して油揚げをお供えしなさい」と言われたといいます。しかし、お稲荷さんというのは、動物のキツネではありません。イメージだけで油揚げを好むなどというのは、霊的な知識が一切ないことを告白しているようなものです。

そのくせ、こういう人は「○○はしてはダメ△△をするといい」などと、相手の人生を左右することを平気で口にするので、本当に厄介なのです。何をするにも占い師や霊能力者に判断を仰がなくてはいられないとか、そうしたものにハマって抜け出せないというのは、依存心が引き寄せる一種の憑依です。

そもそも、どんなに有能な占い師や霊能力者のアドバイスを受けても、自分の心根や人格、行動が変わらなければ、波長は変わりません。自分にとって都合のいいことを言ってくれる人の言葉は確かに耳触りが良いため、なかなか依存を断てないかもしれません。

けれど、本当にあなたのことを想っていたら、ただ甘いだけの言葉も言わないし、反対に不安を煽るようなことも言いません。獅子がわが子を崖の上からあえて突き落とすように、厳しいことを言ったとしても、それは根底に「愛」があるからです。

よく、「運が悪いのは、何かに取り憑かれているせいではないか」と気にする人がいます。不安になって、占い師や霊能力者の元に駆け込む人もいるようです。しかし、実は、不運と思うことのなかには、「守護霊」がわざとやっていると思えることもあります。

つまり、その人のたましいの成長を望むからこそ、あえてその不運を課しているということ。転ぶ経験、そしてそこから自力で立ち上がる感動を味わってほしいと願っているのです。占い師や霊能力者めぐりから抜け出せないという人は、この「守護霊の視点」に想いを馳せてみてください。うまくいかないことにも、意味があるということなのです。


◆本当は怖い「パワースポット」

これまで『江原啓之 神紀行』シリーズなどを通じ、さまざまなサンクチュアリやパワースポットを紹介してきましたが、あえて今、言っておきたいことがあります。それは、実は皆さんが思っている以上に、「パワースポットは怖い」ということ。

神社でも仏閣でもご利益を願ってお祈りしたり、お願い事をして、「今日はお参りもしたし、なんだかいい気分」なんて上機嫌の人もいるかもしれませんが、それはとんでもない誤解です。

神社や仏閣というのはそもそも「パワーをいただきに行く場所」ではありません。未熟な自分自身を反省して今後の目標を立てたり、自力の努力をしたうえで、その努力が実るように誓いに行く場所であるべなのです。そう、あくまでも「自分の努力」が先にあってこそ。それなのに、最近は「行くだけでご利益がある」と勘違いしてしまってはいないでしょうか?

そもそも、こうした聖地で「祈る」というのは、襟を正して行うことであり、間違っても、そうした場所に私利私欲を持って出かけたり、ご利益が欲しいというような小我で出向いてはいけません。そうすると、同じように神仏に縋ろうとやってきていて未浄化霊と意見が一致し、憑依を招いてしまいかねないからです。

「今日は神仏に人が少なくてラッキー」なんて思って、我が物顔でお願いしていませんか?  
物質的価値観丸出しの心境で臨むと、未浄化霊と引き合うかもしれません。実はあなたの目に見えていないだけで、未浄化霊という先客がいるかもしれませんから、気を付けなければいけないのです。よほど自分を律して正しく参拝しないと、かえって悪しきものを引き寄せてしまう可能性が高いのです。

ちなみに、私がこれまでの書籍においても「神社には夕方以降に参拝してはいけない」と口を酸っぱくして言ってきたのは、その時間帯は霊の活動が活発になる時間帯であり、霊的世界への扉が開いているときだから。

未浄化霊が主体の参拝時間となるため、夜祭などの特別な行事があるときを除いては参拝しないことです。人間をからかってやろうと考えている未浄化霊もたくさんいるので、注意が必要なのです。













『あなたの呪縛を解く霊的儀礼』
著. 江原 啓之

から抜粋。