医療関係者や経営者、行政職員ら県内の有志でつくるボランティアチームが、医療現場にマスクやガウンといった防護具を届けるための活動を始めている。新型コロナウイルスの感染拡大で、調達が難しくなっている防護用品の確保と高騰分の補填(ほてん)が主な目的。4月23日から資金確保のクラウドファンディングを始めた。

 活動は「ゆいマスクプロジェクト」と題して約20人で取り組む。医療現場から「普段は日に何度も交換する使い捨てマスクを3日間使い回している」「(防護服が)10倍近く値上がりしている」「いつもと違う取引先から購入するのはリスクがある」といった声を受け、医療用のマスクやガウンをいち早く集められる方法を模索する。



 経営者の海外も含めた人的ネットワークで、既にサージカルマスク1万6千枚を確保し、医療機関などに提供した。感染防御効果が高い医療用マスク「N95」やサージカルガウンについても、日本の規格と同等の海外品などを調達し、供給する予定だ。

 資金の目標金額は1千万円で、現在の相場でマスク約2万5千枚と、ガウン3万枚の支援が可能とみている。プロジェクト発起人の玉城潤さん(理学療法士)は「医療機関はすでに厳しい状況で、防護用品の確保は時間との勝負でもある。皆さんの協力を広げて医療従事者の感染を防ぎたい」と呼び掛ける。

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