稚内とのつながり | Milky&Treasure

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お転婆母さんミルキー&かっ飛び元気な息子トレジャー★
シャルティ親子と乳母の日々是好日

記憶はどんどん忘れていく

記憶は、いつの間にかすれ変わる・・・

だから、書いておこう!!

私が稚内に通い始めたきっかけを

30年前の夏 親友の恵子と、初めて稚内を訪れた

その前の年に、4人で北海道旅行をして、北海道に魅せられてしまった二人

今度は、東北に行こうと、計画を始めたのに、いつの間にか『北海道』に行き先を変更し

確か、中標津空港に降り立った(と思う)

それから順に北上し、稚内に行ったのは、礼文、利尻に渡るための中継地

泊まった宿が、今はもうないけど『かんの旅館』

天皇もお泊まりになったという由緒ある旅館

古くて、高級感はなかったけどねФ

部屋の窓からは、稚内市役所が見えた

夕食時間が、めちゃめちゃ早くて、まだ明るし、時間をもてあました二人は、ガイドブックを見て

歩いていけるところに 稚内公園があることを知り、出かけた

この公園で、お花なんて咲いていないのに『お花見』と称して宴会をしていた団体がいたのだ

私たちは、公園に上がるのに細い道を行ったのだけど

普通、観光客は、車道の広い道を登るらしい

だから、地元の人には、不思議だったのか、声を掛けられた

決して怪しい人ではなかったけど・・・・(関根井さん、東海林さん)

酔っ払いに振り向いちゃいけないNGと、無視して、坂道を登る

見晴らしの良い公園にたどりつくと

原付で、先回りした人がいた

振り返っていなかったので、顔を見てはいなかったけど、声でわかった

『あっ、さっきの人だね』

もちろん無視

すると、次に

『タロとジロに会いたくないかい

そうです あの映画『南極物語』のスター犬のタロとジロのこと

二人は、思わず、振り返ってしまいました

映画に出演した犬たちは、1頭(リキ)だけが長野県に引き取られ

それ以外は、すべて稚内の愛犬家に引き取られていたのです

その中でもタロと、ジロだけは、稚内市が管理し、昼間は公園にいて

夕方になると、倉庫のような大きな犬小屋に入れられていたってわけ。

私たちが、公園を訪れたのは、時間外

通常なら会えるはずのないタロとジロですが

お花見をしていたのは、市役所 都市計画課の人たち

この公園を管理しているのも、この人たちだったのです

『今、鍵持ってくるから・・・・』と原付で一旦、下った関根井さん

すぐに、鍵を持って戻ってきました

タロとジロに会えて、嬉しかったのですが、倉庫の中は暗い

うまく写真が撮れないܤ

外に出してあげるよ

えぇ~ ホントですか

いっぱいハグして、写真撮って・・・・

その後2次会に誘われて、

二人で相談の結果

お礼の意味もこめて、ちょっとだけおつきあいすることにした

『かんの旅館』は門限があるので、早めに切り上げる理由もあるしねää なんて思っていたら

かんの旅館の息子さんと、関根井さんが同級生

電話一本で大丈夫å

ありゃりゃ、ちょっと予定が狂ったぞܤ

それに

大きな団体さん  年齢層も広いし、女性もいっぱいで

私たちには、女性がいる安心感があったけど、相手はそうではないらしい

まだあの頃は若かったし、物珍しいから、みんながチヤホヤしてくれる

それが面白くないのが、ヒシヒシと伝わり、居辛くなってきたころ

大谷さんと関根井さんが連れ出してくれた

公園で声を掛けて来い!と言ったのは、関根井さんの上司、大谷さんだったとかää

恵子の勤務先が、愛知県の某市役所

同じ役所繋がりで、なんとなく盛り上がったかなݤ

翌日、早朝のフェリーで礼文へ行き1泊

利尻へ行き1泊

稚内に戻ったとき、フェリー乗り場に二人が迎えに来てくれていた

ひゃ~~ 

帰る時間なんて、伝えたっけ

稚内からは、宗谷本線で南へ下る予定だから、そんなに時間はない

お茶 ご飯食べたんだっけ

そのときに、大谷さんが、少年野球の監督をしていて

北海道大会で優勝すると、志賀高原

準優勝すると愛知県 長久手公園へ行くんだという話を聞いた

社交辞令で 『愛知へきたときには知らせて下さいね 応援に行きます

 

ここで1回目の稚内は終わり

それからまもなくして、夏休みになり、恵子から電話だった

『稚内から来るって』

横浜にいた私は、愛知へ帰ってくるようにという電話だった

37度の愛知県  そのころ稚内はその半分の気温だったらしい

第一戦の相手は沖縄代表

野球が強いかどうかという問題の前に、気温差に負けた

でも・・・この大会 親睦が目的だから、試合に負けたからって帰れないんだよね

応援に来ている父兄たちは、暑さに負けていたけど

子供たちはだんだん、暑さに馴染んで元気になってきた

屋根がないプールが珍しい子供たちは

『青い空と、プールと飛び込もうとする僕を一緒に写して』と難しい注文をするし

煩いくらいに鳴き続ける蝉を捕まえたくても、怖いらしくて

『捕まえて~~』と

恵子も私も、蝉を捕まえることが得意ではなく、どちらかといえば怖かったけど

可愛いガキッチョたちの頼み 聞かざるを得なかったんだよな~~

 

私たちが稚内を訪れた日にお花見をしていなければ出会わなかった

南極物語の映画の舞台が稚内でなかったら

犬の管理をしているのが、都市計画課の仕事でなかったら

かんの旅館の息子さんが知り合いでなかったら・・・・・

そして、少年野球チームが準優勝しなかったら

優勝でもダメ、3位でもダメ

こんないくつかの偶然が、積み重なって

私は、稚内の人たちと出会ったのです

 

~つづく~