私は自分に自信がない。


それはどうしてだろうと考える。



まず第一に、成功体験に乏しい。


私は小さい頃から内気で、消極的だった。

何かに挑戦する、なんていう発想はなかったし、それ故、何かに成功したという記憶が無い。


小さい内にもっと色んなことに挑戦してみれば良かった…

子供の頃なんて何しても許される、みたいな雰囲気があるじゃない?

失敗をあの時に経験して、成功体験を得ておくべきだった…。


でも、それは結果論でしかなくて。

過ぎ去った今だから思えること。


当時は自分の生きている今この世界だけが全てで、後からどうなるかが分かっていたとしても、結局は今の自分がどう感じるかでしかない。


でも、小さい頃は〜なんて言っても、おじいちゃんおばあちゃんから見れば、お父さんお母さんから見ても、私はきっとまだまだ若僧でしかない。


入社1年目なんて、それこそきっと子供と一緒で、どんな(?)失敗をしたって許される。


失敗を経験して、成功体験を得るなんて、まだまだ間に合う。


入社したら、小さい頃とは違って、後からどう思えるようになるか、いつかきっと笑い話になると俯瞰して行動を起こしていきたい。


それで成功体験をたくさん得られるといいな。



第二に、周りと比べるから。


相対評価じゃなくて絶対評価をした方がいい、なんて聞いたことあるけど、できてる人ってどれくらいいるのかな?


学校のテストでは点数が付けられて順位が付けられて。

体力測定なんかでも、数値が出て順位がきまる。


日本って、競争社会じゃね?


自分がどのくらいできるのか分かってありがたい、なんて思ってたけど、みんな相対評価でしか自分を見れなくなる気がする…。


どんだけ頑張っても、上には上がいて。

そりゃどっかに1位はいるんだろうけど。


周りと比べるよりも、前の自分からどれだけ成長したかを見てね〜

って、無理でしょ!!


入試もそう、就職もそう。

誰かが受かれば誰かは落ちる。

その誰かに勝っていないといけない。

相対評価しなきゃじゃない?


受けたことが大事、成長の糧なんて言っても、落ちたらその時はすごい凹むわ。

その誰かに負けたから落ちてるわけで。



前は父親と話している時に、なんでだったか私の得意なことってなんだろうみたいな話になって。


「ゲーム」

「それは兄の方が上手い」

「勉強」

「それは従兄弟の方ができる」

「運動」

「それは弟の得意分野じゃん」


何言っても否定された。

ならば、と。

そういえばすごく自信のあるものがある。


「理解力の速さ、高さ」

「いや、従兄弟」


………


「いーや!私の方がすごい!」

「いやー、うーん…?あー、そうかもね?」


ぜんっぜん納得してくれてなかった。


自分で自信があっても、やっぱり周りにも認めてもらえてなきゃ、絶対的な自信になんてならない。


自分に1つでも、これだけは世界中の誰にも負けない!と思えるものがないと、自信なんて持てない気がする。



第三に、周りの目を気にするから。


周りと比べるからっていうのと似てるけど、周りの人の気持ちも気になる。


さっきの父親との話から考えてもそうだよなあ。

理解力なんて、誰にも負けない!と思ってたけど、こんなに身近な人に理解されてないんじゃ意味がない、って思ってしまう。


例えば運動神経で自分に絶対的な自信があったとして。

それを周りは、どう思うだろうか?


だったらスポーツ選手になればいいのに、とか

あの人の方がすごいのに、とか


独りよがりになってしまわないだろうか。

周りを見れない、狭い世界で生きている奴だと思われないだろうか。

漫画でよく見る、嫌なキャラとかに多いイタい奴になってしまわないだろうか。


色々考えたけど、努力さえしてれば上がいたとしても自信を持っていいよなと思ってきた。

努力って、何に対してでもしてるだけでかっこいいよね。

だって、誰にでもできるけど誰でもできるものじゃない。



他にも理由はまだまだあるんだろうけど、今思いつくのはこれだけかな。



でも、もうちょっと考えてみる。

これってきっと私だけじゃない。

周りにいる人の半分くらい、もしかしたら全員同じかも。

自分に自信なんてないんじゃないか?


そう思うと、なんかおかしいよね?

だって、私だけが劣ってると思ってるけど、周りもみんな、他の人を見て自分に自信を無くしてるってことでしょ?


そりゃ、その他の人っていうのは私じゃないかもしれないけど。

むしろ私を見て自信を取り戻してるかもしれないけど。


周りの人達はキラキラしているように見えるけど、それは見せかけかもしれない。

自信があるように見せているだけかもしれない。

私が勝手に色眼鏡で見ているだけなのかもしれない。

私も他の人から見たら、キラキラしているのかもしれない。


そう考えると、ちょっと自信が持てそうな気がしてきた。



ともかく、私は自分に自信をもちたい。

就活の時なんて、「自分に自信を持って働くカッコイイ女性になりたいです」って色んな面接官の方に言ってきたくらい。


自信なんて、後からついてくるんじゃなかろうか。

今は、根拠のない自信を持って堂々としていこうかな。