私はゲームセンターでアルバイトをしています。


UFOキャッチャーがある所を巡回して、お客様の対応と無くなっているものの補充。


今年の10月に始めたばかりですが、就職のため2月に辞めるということも伝えてあります。


今回はそのゲームセンターで痴漢をされた話。




まだシフトに入って1週間目とか位の時に、ある男性客の対応をしました。


同い年くらいかな?


凄く笑顔で、「ありがとうございます」と柔らかく言って下さったお客様でした。


でも、なんだかやけに目を見てきて、顔を確認されているような感じがしました。



昔の同級生とかかなあ。


今の対応が良かったとか?


一目惚れでもされたか?



脳天気なもので、そんなことを考えていました。


自意識過剰で恥ずかしいオエー


その日は何も無く、それから1ヶ月後ぐらいの事。


平日の朝、開店前からシフトに入って、8時間アルバイトをするという習慣も身に付いていました。


開店後少しして、景品の補充にもたついていた時、なんだか後ろから視線を感じました。


振り返ると、両手に景品をたくさん持った男性客が。


特に用もないみたいで、声を掛けても、(なんでもないです、すみません)というような会釈。


私はそのまま景品の補充をしました。


でも、まだ後ろに立ってる。



なんだこのお客さんは?汗うさぎ


まあ、世の中には色んな人がいるもんなあ。


なんかあるのかも。



私は気にせず作業をしました。



しばらくしてその作業も終わり巡回をしていると、声をかけられました。


「すいません」


「はーい!」


お客様の顔を見て、あぁ!あの時のすっごい笑顔で対応してくれたお客さんだー。


両手にたくさん景品を持っている。



さっき見てきてたのもこの人だったか。



「そこの、ぺんぎん?だっけ?あれにしてもらえますか?」


「はい、ぺんぎんですねー」


すみっコぐらしの台でした。



今から景品取るってのに名前もあやふやなんかい


売るのか?頼まれたのか?


それともただ取りたいだけか?



どうでもいいことを考えながら、背面にあるぺんぎんを取ろうとしました。


私は背が低いので、背面にある景品を取ろうとすると、背伸びをして上半身を台の中に入れなきゃならないんです。


その日も同じようにして景品を取ろうとしました。


その時。


ふわっ


なにかがお尻に当たったような感覚。



???


あ、景品か。


いっぱい持ってたもんなあ。



気にせずぺんぎんを取り、初期位置に配置する。



ちょっとー、景品めちゃめちゃ当たってるんですケドー



ちなみに、昔はゲームセンターの制服といえば男子はズボン、女子はスカートという感じでしたが、今は選べるようになっています。


私はスカートが良かったのですが(だって可愛いし)、面接の時にどっちがいいか聞かれず、まあスボンでいいよね、と、なんだか流れでズボンに。


なので(という訳でもないかもしれませんが)、痴漢とか頭に浮かばなかったし、何かが当たっていても何とも思わなかったのです。



ぺんぎんを置き終わり、もともと置いてあったぬいぐるみを背面に置こうとする。


その時に、一旦体を戻して、チラッとお客さんの方を見ました。


すると、めちゃめちゃ私の近くに立ってる。



???


なんでこんな近くにいるんだ?


そりゃ景品もガンガン当たるわ。


あれ?


でもなんか近すぎないか?


ここは満員電車かい。


満員電車…


ん?痴漢されてる?



そこまで考えているうちに、背面にぬいぐるみを戻し終えていました。


「どうぞー」


そのままその男性客から離れ、ものすごく考えました。



あれは痴漢だったのか?


いや、でも景品が当たっただけなのかも…


いっぱい持ってたもんなあ。


ん?


もしかして、こう思わせるためにわざわざいっぱい景品取ってたのか?



同じような考えが頭の中を何時間もグルグル。


気付けばその男性客はいなくなっていました。


誰かに相談しようかとも思ったのですが、口下手が災いして、私はあまり周りの人と気軽に話せるような関係を築けてはいませんでした。



もし話すなら、絶対深刻な感じになるよなあ。


触られた"かも"だし、折り入って先輩に話すのも…汗うさぎ


でもでも、もしまた来たら、他の人も触られちゃうかもだし。


今言って、注意喚起しておくべき?



すっごく考えました。



その日は午後から、1時間程カウンターでの仕事がありました。


カウンターで仕事をして、ふとUFOキャッチャーの方を見た時。


先程の男性客がこちらを見て立っていたんです。


ゾッ


こういう感覚が本当にあるのかと思いました。



言おう



そう決めて、カウンターでのお仕事が終わり、UFOキャッチャーで巡回をしていた主婦さんにお話ししました。



「朝、触られたような気がするんです」


「え!?なんでもっと早く言わなかったの?」



…すみません。



そこから話し合って、その日来ていた社員さんに言うことに。


監視カメラを見せてもらうと、すみっコぐらしの台はちょうど映っていない。



え?これも計算されてる?



そこでもまたゾッとしました。



「どうする?通報する?」



…通報して、どうなるだろうか?


監視カメラに映ってないわけだし。


もう帰ってるし。


そもそも勘違いかもしれないし。


ていうか私は、こういう人が来たので気を付けてくださいって事で言いに来た訳だし。



「また来るかもっていうのが怖いだけなので…」


通報はやめておきました。



慰謝料が貰える訳でもなし。


事が大きくなるだけだし。


時間も無駄になるんじゃないか?


実害がないと動いてくれないとか聞くし。



なんだかあとから書いてみると、すごいウジウジしてますね私汗うさぎ



そして、監視カメラを見せてくれた社員さんから一言。


「社員の間で共有しとくからね」


え!


社員さんてほぼ全員がおじさんじゃん!


その人たちの間で共有されるの!?



ちょーっと嫌でしたが、共有しておけばまた来た時にすぐ対応してもらえるかも。


「……ハイ」


自分の意見を言えない私。



とりあえず紙に特徴と、どんなことがあったかを書いてその日はそれで終わりになりました。



どうするのが正解だったんだろうか?



しばらくモヤモヤしていました無気力



実はこの後またこの痴漢男が来るのですが、長くなってしまったので今回はここまでにしようと思います。


ここまでこのウジウジ文章汗うさぎをお読み頂きありがとうございましたにっこり