南アフリカの異常気象とクルーガー国立公園そして計画停電

南アフリカはまだ夏の終り、でも先々週の週末から降り続く雨・・・めったにないことです。

ネルスプリットの友人夫妻からのお誘いでクルーガー国立公園に水曜日から週末にかけてゲームドライブに行ってきました。ここ南アフリカでは野生動物を車から観察することを「ゲームドライブ」といいます。

その昔、ライオンや豹、サイ、カバ等々のハンティングを楽しんだことからゲームの名がついているのでしょうか、ヨハネスブルグから約４００キロ、動植物、その広さにおいて世界最大規模を誇るクルーガー国立公園へは、４～５時間のドライブで行くことが出来ます。

クルーガーナショナルパークは南アフリカがまだ南アフリカ連邦と呼ばれていた１９２６年に制定された国立公園法と共に設立され、現在の敷地面積は日本の四国がスッポリと収まる程広大。生息する動物、植物の種類は世界最大級、鳥類５０７種、哺乳類１４７種、爬虫類１１４種、魚類４３種、両生類２４種、樹木３３６種等々・・・９個所に開かれているゲートから入園することができます。

水曜日の午後にアフタヌーン・ティを楽しもうとクロコダイル・リバーを望む植物園のティルームからの眺めは・・・なんとビクトリアの瀑のように激しい水飛沫を上げる激流が岩だなを流れ落ちていました。これがクルーガーへ流れ込んでいるかと思うと翌日からのゲームドライブがちょっと心配です

日頃の行いが翌朝は降り続いていた雨も上がり遥かクルーガーへ続く山並の向こうには青空ネルスプリットからマレレーンまで僅か４０キロ、クロコダイル・リバーに架かる橋の上からは宿泊先のペスタナ・クルーガー・ロッジも見え、ロッジの真ぐ下には巨大なクロコダイルがお昼寝している～

大雨の影響で９か所の入口ゲートは殆どが閉鎖されていましたが一番ちかくのMALELANE GATEは通行可能ゲートを入って直ぐにインパラの群れが道路を塞いでいました。そして前方の木の上には南アフリカでビッグ・ファイブと呼ばれる大型の動物のなかでも中々見ることが出来ないレオパード（豹）がねそべっていますゥ～

ゲームドライブの後はクロコダイル川を望むテラスでレボンボ山系に没む夕陽をみながら翌日のゲームドライブの成果を祈って乾杯そして対岸には十頭近いカバの姿・・・

食事をしながら聞いた友人の家族の話し、ヨハンとナナ夫妻は共にアフリカーンス、ヨハンの先祖は南アフリカにブドウ栽培とワインを伝えたユグノー派と呼ばれるフランス系移民だそうで、ネルスプリットのお宅の壁に掛けられた曾お祖父さんが写っている金鉱の写真はもしかして南アフリカ博物館でみた写真と同じナナの先祖はドイツ系だそうでフリーステートの農場で育った彼女は６人姉妹、こども時代の話しはとっても興味深いものでした。

楽しかったクルーガ国立公園からヨハネスブルグへの帰路、途中、山あり渓あり、トンネルあり、素晴らしいパノラマが広がる快適なドライブ。　夕方ヨハネスブルグに到着、我家にはミルキーとマトリーナが首を長～くして待っていてくれました。

でもそこにはエステートの管理事務所から届いていた連絡も待っていて、なんと電力会社ＥＳＫＯＭによるLOAD SHEDDINGと呼ばれる局地的計画停電が始まっていて、私達の住んでいる地域は６時から１０時半まで約１ヶ月間もの長期間、停電の予定とのこと。６～１０時半・・・明日からの朝食の準備いったいどうしたらいいのォ