Fは、その時結婚をしていました。


19歳で子供ができて、周りに説得されて結婚したと言っていました。

つきあってすぐできたから、結婚するつもりじゃなかったし

思い出もないと言っていました。

だから、向こうもそんなにFのこと好きじゃないんだろうって

自分の都合のいいように、考えていました。


Fも別れたいと言っていました。

先に私と出会いたかったと。

今までで一番好きだと言ってくれました。


ドラマなんかでよく聞くセリフですよね。

ドラマでそんなシーンがあれば、私は、そんなこと言う男許せないし

女もバカだなって思っていました。


奥さんと子供かわいそう!なに2人の世界に浸ってんださいあく

とか思っていました。


ずっと批判する側だったから、そう思われるのは仕方ないことだと思います。

まさか自分がこんな状況になるとは想像もできなかったけど

一人の人を好きになって、その言葉を信じてしまいました。


その時はお互い、本当に好きだったと思います。




でも付き合いが長くなればなるほど、Fには帰る場所があることが辛くて


本気でそんなこと思ってないのに、もう別れると言った事もありました。




年齢だけ聞くと、なんだか男女逆なんじゃないかと思うだろうけど


Fはその年齢とは思えない、独特の雰囲気を持っていました。


他の同年代とは違う、年下なのに頼りなさがないというか


勉強のできる賢さとは違うけど、賢くて安心できる存在でした。





だから、どんどん嵌っていってしまいました。


ずっと隙間だらけだった私の心が、やっと満たされた感覚でした。


どんどん欲がでてきて、ずっと一緒にいたいと思うようになっていきました。




Fは、本当に別れ話をして、嫁は子供と実家に帰ったと言いました。


それはしばらく後になってから聞いたけど。


Fなりにやっぱり家族に想いがあったから、


すぐに私には言わなかったのかなと思います。




その頃少し、何日か会わない日もありました。


一人でいろいろ考えていたのかもしれません。




それからまた少しの日々が経って、お互いの家に行き来するようになりました。


ずっと一緒にいたくて、しばらくうちに半同棲したりしました。


まだ離婚もしていないのに、


結婚しよう、子供の名前、なんにする?


と言われました。




今なら冷静に、そんな状況で結婚とか言う男は誠実じゃないとわかるのに


本当に好きな人に言われたら、信じてしまうものですね。


嬉しくて、これから先、やっと私も幸せになれるんだって


思っていました。





でもそれから、何ヶ月経っても変わらない状況と


自らちゃんとしようという動きが全然みられないことに


不安といらだちを感じることがあって、


付き合ってから2年近くたった頃から、ケンカをするようになりました。




いつまでもこのまま、Fは籍をいれたままなのかとか、


いつか気が変わったときに戻ろうとしてるんじゃないかとか、


私とはいつか飽きたときに別れようと思ってるんじゃないかとか、


元々人間不信だったのが、一気にでてきて


疑って、ケンカして、疲れて、


ケンカもどんどん激しくなって、また疲れて、


でも好きだから、向こうからも謝って迎えにきてくれて


私も謝って、その繰り返し。




世間的に言えば、自業自得なのかもしれない。


けど本当に好きになったら、どうしようもできないものなんだと知りました。




その後、嫁と話し合いをしてくるとちゃんと報告してくれて、


弁護士を挟んで養育費とか話し合って


離婚をしました。


私のことは関係ないと言っていました。


いつまでもこのままじゃいけないと思っていたし、きちんとしてくると。


それは私のためではなく、Fと嫁と子供のことだけを考えてのことだと思います。




離婚はしたけど、私はなぜか、思ったほど嬉しくなく


思ったほどほっとしたわけでもなく


私のことを考えてくれいる時間が減ったような気がして


だんだん寂しい気持ちも増えて、なぜか不安も増した気がしていました。