よく抗がん剤治療の何が辛いの?と
聞かれます。
私自身も何が辛いのか、一番辛い思いでは何か
明確にわかりません。
その時は辛いのか、きつくないのか、
いや、しんどいのか、
何もどれも判断がつきませんでした。
判断しようとも思ってないし、
判断しても乗り切るしかないと思っていました。
食べ物がうまく食べれなかったり
味覚以上が起きたら、便秘になったり、
身体に力が入らなかったり、
最初はいちばんそのような現象に
ショックを受けました。
ですが、そんなことは最初からわかりきっています。
身体がきついこと、だるいことは説明があったから。覚悟がしっかりとできていました。
覚悟ができていなかったことが一つあります。
自分の心を守ることです。
案外一番難しい問題なのです。
髪の毛が抜けたり、体力がなくなったり、
どんどん衰えていく自分に対し強く戦おうとしますが、
そんな自分を見るたびに勝手に心はすり減っているのです。
自分では気づくことができません。
気づいたころには心がかなりすり減っています。
私がよく通っているスーパーがあります。
みんながよく通っているようなごく普通のスーパーです。
ある日、抗がん剤治療を終えたあと、
スーパーに足を運びました。
いつものように買い物を済ませようと店内に入ったところ
たくさんの視線が私に向きました。
なぜ?いつもと違うものは何?
私がケア帽子をかぶっていたからです。
抗がん剤で抜けた頭を隠すための帽子です。
そんなに変?そんなに私がかわいそう?
制服にケア帽子髪の毛はありません?
何がおかしい?
私もみんなと同じ一人の女の子で
高校生で人生を楽しく送っている。
病気なったことを後悔したことはない。
なんでそんなにかわいそうな目で見てくるの?
腹が立つ。そんな感情の前に悔しくて自分がとても惨めで
自分まで自分のことがかわいそうに思えてくる。
そんな自分がさらに惨めで、そう思う自分に勝手に
傷つき、腹が立ち、慰めることもできず、
相談することもできず、月日がたち心だけがどんどんと
すり減っていきました。
気がついたころにはその傷はとても深いんです。
自分でも計り知れないほどに深いんです。
ただ他人を責めることはできません。
自分を自分で慰めるしかないのです。
だから自分の機嫌は自分でとる。
自分と関係ない人からの攻撃に傷つく必要はありません。
もっともっと自分を大切に、自分を労わって生きていくべきです。