本日はリーグ戦とは異なりナビスコカップを生観戦。両チームと若手を起用して戦力アップ及び見極めを図るようなスタメン。ヴェルディは山田、平野などを外して若い玉乃、久場が先発。ふむふむ、そうくるならこちらも若手を観る視点で観戦するか。


立ち上がりはその玉乃、久場とも非常に慎重な展開。二人につられてかそれとも二人が全体に合わせたのか、チーム全体が静かなサッカーを見せる。が、ヴェルディにとって静かなサッカーとは悪い時の代名詞であり、足元でこねくり回す、能動的なアクションが無い、最悪サッカーの事。おいおい誰も仕掛けねぇじゃないか!若い二人がどんどん仕掛けないと何のために試合に出てるかわからないじゃないか!と心の中で叫ぶ立ち上がり。こりゃ今日の観戦は失敗だなと後悔していた前半10分くらいですが、やってくれました、平本。おそらくいつもと違う最悪サッカーに危機感を抱いていたのでしょうか、ハーフライン付近でボールを持つと視線はゴールしか見ておらず、爆発ドリブルを開始します。そのドリブルに広島センターバックの二人とボランチがすかさずチェックに入ったところ、ワシントンとのそれは見事なワンツーを決めゴールに突き刺します。


平本の長所である自ら仕掛けるアクションサッカーは、沈滞したゲーム展開を一掃しチームもその動きに連動します。そうなると試合に飢えている若い二人もここがアピール場と言わんばかりに積極的な仕掛けコンテンツ満載のサッカーを展開します。ようはボールをもらったら横パスだらけの逃げのサッカーから、自分が決める!自分がお膳立てする!という強烈な意思溢れるプレーで、自分主体のサッカーを行いました。もともと(ヴェルディの若手らしく)テクニックには非常に優れている彼らがパスをもらいに相手の裏を狙い続け、またボールを持ったら2、3人に囲まれても抜いていこうというプレーをされたらそれこそ相手はたまりません。結局その時間帯に点が入る事は無かったですが、(おそらくまだフィジカルが足りないのでしょう。そのため屈強な広島ディフェンス陣に抑えられてしまいました)今後に期待できるパフォーマンスでした。そもそも玉乃なんて中学生の時にスペインのレアルソシエダ(だったっけな?)にスタウトされ移籍までした人材。その才能に疑いの余地は無く、今後はもっとフィジカルを充実させ自分主体のアクションサッカーを見せてもらいたいものです。


そうそう広島の駒野。彼は良いですね。長い距離を走る事を厭わないプレースタイル。あれでもっとフィジカルが発達したら代表の加持レベルになれるでしょうね。確か彼はアテネ五輪世代。結構若手も育ってます。

シーズンを通して1つのチームを見続けるというのは、非常に興味深いもので前の試合の課題をチームの特性を顧みながらどう修正していくのか?また個人の調子(フィジカル・モチベーション)によって左右されてしまうマインドゲームというべきフットボールを監督というマネージ責任者がどのように管理していくのか?単発的に色んな試合も見ていますが、(サポーターという事で)東京ヴェルディのほぼ毎試合見る事でチームは生き物というのはほんとだなぁという事を実感する今日この頃。


さて前置きが長くなりましたが、ヴェルディ対マリノスを生観戦してきました。前節でヴェルディは名古屋に5失点というプロの試合とは思えないゲームをやってしまいました。その試合は見ていないので根本的な原因は分かりませんが守備に問題があるのは明確。オジーもそう指摘してますしね。という事が原因か分かりませんが3バックにいつものメンバーではなく、右に上村、中央に戸田、左に米山という布陣。おそらく公式戦では初めての3人でしたが非常に機能してました。上村は相変わらず(クラッシャーの異名通り?)激しい対人プレーを繰り広げ、中央の戸田は(ボランチの林が狙われたせいもあり?)落ち着いたプレーで最後尾からゲームを作っていました。日韓W杯の時のコンディションが戻ってきたような気がします。全体的な印象ですが、試合開始8分に先制ゴールが決まった事もあり、全員が守備の意識が高かったです。以前からの課題であった2列目からの飛び出しに対しても時にはFWのワシントンまでが最後尾までマークし続けるというプレーもあり。センターフォワードがそんなプレーをしては他の選手が奮起しないはずがない!平本にしろ平野にしろまずは守備からキッチリやる!という意識が手に取るように分かります。そんなプレーを見てそうそうそれでいいんだ!去年の良い時は前線のサクと平本の激しいチェイシングが機転となっていたからチームが機能したんだ!と心の中で叫んでいました。


結局試合は1-1の引き分けでした。いつものヴェルディらしくなく、攻撃は単発的でしたが、まあ今日は守備がチームのテーマでしたからしょうがないでしょう。これから守備と攻撃のバランスを再度構築する事でしょう。またワシントンも徐々にチームになじんでいるようですし、他のメンバーも彼の特性を理解してきたように思えます。そうそう平野が左サイドでボールを持つと必ずワシントンを見ます。もう少ししたら二人のホットラインが出来るかも?


それとこの試合でマリノスの山瀬が復帰しました。彼は技術、フィジカル、そしてディフェンス能力(労を惜しまないチェイシング)を高いレベルで発揮できる数少ない選手なので日本のサッカー界にとっても良い事でしょう。こちらも今後に期待です。

日本代表の試合は、純粋に応援したかったのでコラムにするつもりはなかったのですが、こうもメディア(評論家、掲示板への書き込み)がネガティブなものばかりなのでちと私なりの論評を記載してみようかと思いました。いきなり最終的な印象ですが、非常に内容のある試合でした。イラン、日本ともレベルが高く、もしかしたら世界でも上位にランクされる試合であったかと思います。何が良かったのか?一つは両チームが繰り返す有機的な中盤ディフェンス。特にイランの中盤と中田英のそれは絶対にフリーでプレーさせないという執拗なマーク(汗かきディフェンス)と優れた”読み”でのインターセプトディフェンス。また決して汗かきタイプではない小野も最後まで相手についていく我慢強いディフェンスを行っていました。この二人を見る限り、今のクラブでの冷遇もこれからの発展に確信を持った次第です。また加持にしてもあれだけ長い距離を走った後に、きちんとボールを確保できるフィジカルに驚愕です。彼に対してはその後のセンタリングの精度が無いなどの批判がありますが、逆の見方であれだけ後方から走ってくる相手に対してシビアなディフェン
スを行ったイランのプレーを評価すべきでしょう。それともう一つ、加持にしても三浦アツにしても正確なボールキープと安定感のあるディフェンスはもっと評価されてもおかしくありません。また中田英ですが、彼が繰り出すリスキーな縦パスは相手にとって非常に危険な匂いを感じます。ようは安ぱいな横パスを出しても、相手にとって何も脅威ではありません。ボールを失わない事も大事ですが、サッカーはいかにリスクを犯してチャンスを作るかというマインドゲームという一面もあります。そういう意味で彼が出す縦パスは相手にとられる確立の多いですが、その反面チャンスに繋がる可能性も大きいわけです。彼が本調子では無いという論調もありますが、そもそも彼はマラドーナのような個人主体のプレーヤーではありません。彼は組織の中で行われるシンプルプレーの天才であり、味方が彼の良さを引き出す必要があります。その点では
前線がタイトなマークに合っていた中、ディフェンスにオフェンスに効果的なプレーを行っていたと思います。

と、良い面ばかりを書きましたが........実はそれ以外でかなり不満を感じている今日この頃。相変わらず小笠原はいるのかいないのか分からないプレーぶり。途中交代で入ってきた意味を分かっているのか?もっと中田英を見習うべき。それとこれは血肉裂き骨削るワールドカップ予選!もっともっと全員が絶対に負けない!という精神で気迫で戦わないと。その姿勢が見れなかったのが非常に残念でした。


何れにせよもう負けられない試合が続きます。これを精神面でどう立て直すのかジーコの腕が問われる展開となりました。アジアカップで見せた優れたマネジメントを再度期待です。


今回のテーマは、今期初めての(全体が見渡せる)スタンド観戦なので、ヴェルディのチームとしての動きと長谷川健太監督率いる清水エスパルスの出来を見ようと考えてました。


さてさて、相変わらず元気な相馬。挨拶代わりにキックオフ直後に右サイドを一人で突破します。また逆サイドの山田タクもベテランらしいポジショニングで度々チャンスを作ります。ヴェルディは昨年の中頃までボールを奪っても安全な横パスばかり。そこには”俺からは敵にボールを奪われたくないし、ミスパスもしたくない”という意思がありあり。だからリスクを侵す強烈な縦パスも無いし、隙を突いたドリブル突破も無い。ボールを回すとはいっても相手から逃げているだけという低落......。そんな弱虫マインドをがらっと変えたオジーには拍手喝さいです。天皇杯、ゼロックス、大分戦と見事な攻撃マインドを披露し、この日も明確な戦う意思を感じる事が出来ました。
例えば、右サイドの中盤辺りで小林慶と林でショートパスを繰り返していると、逆サイトの相馬はパスが出てくると信じているのか、相手の裏を狙って常にスタートをきれる状態を作っています。そして必ず林からズバっとライナーのサイドチェンジパスが出る次第。左サイドでキープしている時も同じように山田タクがサイドチェンジに備えているという感じです。そこからのセンタリング精度がもっと上がれば得点は積み重ねられるでしょう。何れにせよ、チャンスと見ればDFをはじめボランチやMFが自ら空いているスペースに飛び込み(その裏には、そこに飛び込めば相手のゴールを狙える、またはセンタリングを上げられるという意思がはっきりと見えます。)、リスクを恐れる事無くチャレンジする姿勢に乾杯です。


試合は結局無得点の引き分けでしたが、それもしょうがない。何せ清水の守備意識の高さといったら尋常ではありませんでした。最後尾の4人と中盤の4人が繰り出す守備ブロックは、堅牢でありアグレッシブ。現役時代はそのアイデアと強引なドリブルが武器だった長谷川健太がこんな現実的なチームを作るとは.........”守備”といっても、ただ人数を掛けるのではなくそれぞれが積極的に空いているスペースを探しては埋め、2列目から飛び出す選手に対しては、(最初に、マークについた自分の責任だ!という意思が

溢れ)最後までマンマークをする徹底ぶり。横浜のような個人の強さというのは無いですが、その集中力と自ら危険地帯を探す意識には凄さを感じました。ま、その分攻撃が手薄になりますが、それはこれからバランスを取っていこうという事でしょう。将来性が楽しみな監督が誕生です。