残念なことに開始1分ですべてが決まってしまいました。
相手は当初からブロックを敷いて守って来ると分かっていました。しかし、守るだけでは得点は奪えないので、どこかで攻めに転じないといけないはずでした。それなのに開始1分に満たない時点で自分たちのミスから、言ってしまえば相手は一切の攻撃をすることなく得点を献上してしまったため、「あとは守るだけで良い」という割り切りを与えてしまいました。
これがリーグ戦やホーム&アウェイの試合だったら、それでもどこかにほころびは出ていたかもしれないです。でも残念ながら、この試合はタイトルの掛かった一発勝負の決勝戦。多少無様でも格好悪くても、守り切るという決意と集中力が全てを上回っていました。
もちろん川崎の攻撃がそれを凌駕できなかったということもあります。なぜか。おそらくチームに関わるみんなが、僕らサポーターと呼ばれる人たちも含めてみんなが気負い過ぎ。私も気負い過ぎました。
"中村憲剛にタイトルを"
分かる。
"サポーターに喜びを"
有難い。
でも、もっと、もう少し、気楽に構えれば良かったかな。
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トーナメントの決勝戦で敗戦すると、それだけですべてを否定してしまうような発言を目にするのがつらい。元日まで試合をして休息と準備期間が短かったにも関わらず、2月22日にACLが開幕してからここまでの戦い方は素晴らしく、恥じるものでも悲観するものでもないことは成績に表れています。リーグ戦、ACL、天皇杯、ルヴァンカップと全ての大会を通して得点数はすでに105点を数え、約6割の試合で勝利をものにしています。
サッカーの神様というのがいるのであれば、もう少し優しくしてよとも思うけど。
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昨日前倒しで行われたリーグ戦"鹿島 対 浦和"で鹿島が勝利したため、18日のガンバ戦で川崎が敗戦するとその時点で鹿島の優勝が決まります。引き分けでも厳しい。ようは勝つしか望みを繋げられない状況になりました。
リーグ戦は残り3試合。ガンバ戦と最終節大宮戦の会場はホーム等々力陸上競技場。唯一のアウェイは埼玉スタジアム2002。いいんじゃない。開き直るための条件が揃い過ぎてる気がします。「やるだけのことはやる。それでもダメだったら仕方ない」。
あとは、「やるだけのこと」をやれるかどうか。無駄にプレッシャーは与えない。サポーターのためにとか、今は要らないです。自分たちの将来のために、自分たちが幸せになるために準備をしてください。僕らはそれを少し後押しするだけです。
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最後に。
セレッソ大阪の選手、監督、コーチ、フロント、スポンサー、そしてサポーターのみなさん。おめでとうございます。そこからの景色はいかがですか。
私たちもいつか、同じ景色が眺められる日が来ることを願って、また選手たちと歩き続けます。
なんて表面上では言えますが、腹の中では「くっそムカツク。次に会った時にはメッタメタのギッタギタにしてやんからなぁぁーーー!!!」って思うくらいのアレさ加減ではあります(笑)