人生初の体験☆ | オトメン的なHappy Life♪

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スイーツ作り、手芸、料理に家事と、かわいいものには目がない日本男児の硬派なブログです!

少し更新に間が空いてしまいました~スイマセンm(_ _ )m


先日の日曜日のことです☆


懸賞で見事ゲットした、「木下大サーカス」の招待券を持って・・・


いってきました~


$オトメン的なHappy Life♪


大阪にある鶴見緑地にて現在興行中のサーカスですが、


なにを隠そうワタクシ・・・


サーカスなんて行ったことない!?


いやあ~ドキドキでした☆


ではでは初体験記事をどうぞ☆






「サーカスには魔物がいる!!」


某日・・・AM9:30 サーカステント前にて。

なんということだろう。


さすが日曜日。まあサーカスと言っても、朝からそんなに並ぶことは・・・

そんな我々の浅はかな考えをあざ笑うかのように、

行列を作る群衆の背中が、我々の気持ちを早くもへし折ろうとしていた。



一般自由席の招待状を持つ我々は今危機に陥っている。

この一般自由席というやつは、必ずしも中に入れるものではないらしい。

チケットを持っていても、会場内の定員が一杯になった時点で、

非情にも次の公演にまわされてしまうこともあるという。



無事に入れるか不安に苛まされる我々は、貰った招待券を確認作業をしているスタッフに見せた。

「この招待券は、あそこの窓口でチケットと交換してくださいね」とのこと。

そうか・・これでは入場できないらしい。

早速、妻か私かどちらかがチケットに交換することになった。

こんなとき、類い希なる幸運を持つ女・・・我が妻がチケットを交換することが良いと思われた。



颯爽と走り去る妻を見送り、一人行列の中で待つ私は、進まない人の群れを冷ややかに眺めていた。

しばらくすると、電話が鳴った。

妻からである。


「今なら、特別指定席が購入できるって!!ステージサイドの前から2番目!!どうする!?」


答えはもちろん。




「買え~~~~!!!!!!」


一般自由席を懸賞でもらいながら、お金を払って特別指定席を購入する我々。

そう、これはサーカスに住む・・・これこそが「魔物」なのだ。



まさかの一人3000円ずつの出費をすることに。しかしこれが、この後のサーカスでのひと時を、

より濃いもの変えることができたのは、この時点では知る由もなかった。



いよいよ開場時間となる。

悠々自適にテントに入ることができた我々は、ステージから2番目というベストポジションに陣取った。

もちろんショーの内容については割愛させていただく。

これからサーカスを見に来られる方もいるだろうから。




我々にとって、心臓が飛び上がるような衝撃を受け、できるなら目を背けたいことはなんであろうか。

それは、遥か高き天井で繰り広げられる「空中ブランコ」でも、迫力満点な猛獣ショーでもない。

ましてや、体力の限界に挑戦したアトラクションでも、超人的なバランスで行われるショーでもない。

それは。


ピエロや舞台の芸人から、「どうぞステージ上に・・・」



このひと言である!!!!!

満席である観客の前に、コソコソと舞台まで上がっていく我々の姿を想像すると・・・



恐ろしい・・・・!

ひょうきんなピエロから繰り出される無茶振りに、我々が振り回されるのはもはや恐怖の大王もびっくりである。


そんな恐ろしい攻撃に備え、我々はある方法を生み出す。

前から2列目という、いわば演者からしたら美味しい客いじりができるそんな場所。

我々は戦い続けた。

ピエロや演者が客席を見渡す度に、夫婦揃って「うつむく」

素知らぬ顔をして、目線をそらす。

ピエロが前を歩こうとも、視線は宙を泳いだまま。

まさに、問題の回答者を求める教師の魔の手から逃げる生徒の攻防戦と言える。



もちろん我々の勝利だった。

ひと汗かいた我々はしばらく周りの観客を見渡した。

我々の目に留ったのは、ちょうど前の席に座る家族連れである。

自分の席の前には父親が。

妻の前には子どもの男の子が、まだ小さいながらも席に座っていた。


そう我々は気づいていた。

この男の子が、さっきからなんだか残念な感じでいることを。


ピエロが大きな風船を放り投げても、その子の方にはなかなか飛んでこず。

キリンがやってきては、えさのバナナをやるのにも、両サイドの子どもはできたのに・・・

その子はバナナを貰えず。

ピエロが前の席の子ども達に握手をしてくれるも、やはりその子の前はスルーしてしまう。

不安そうに父親の顔を見上げる男の子の表情は、今も忘れられない。



しかし、チャンスはやってくる。

何度目かのピエロの登場の時。

小道具である新聞紙を持ってくる。

ピエロの視線がこの男の子の姿を捕らえた!!


我々夫婦は静かに「きた!!!」ガッツポーズを取る。

新聞紙を男の子に持っておくようにと手渡した。

「やったー」という嬉しそうな表情と、これから自分はどんな役割が与えられるのかという不安な表情が入り交じり、とてもいじらしい表情をしていた。

ピエロの出し物がステージで繰り広げられる。

今か今かと楽しみにしている男の子と父親。

その後ろでドキドキしている我々夫婦。

まさに会場が一つになった瞬間であった。




ピエロが新聞紙を握りしめた男の子の方に近づく。

今まで我慢したかいがあったな、頑張れ!心から応援した。

思わず身を乗り出しステージに上がろうとした男の子に、ピエロが。

持っててくれてありがとう。大丈夫ですよ。


「・・・・・・・・!! そりゃないぜ!!ピエロさんよ!!!」

新聞紙を受け取ったピエロは颯爽とステージから退場していった。

ただ小道具を持たされた男の子は残念そうに席に座る。



なんだか涙が出てくるではないか。

ああ。この子にとって今日のサーカスはどうだったんだろう・・・

せっかくきたサーカス。楽しい思い出にしてほしいなあ。

そんな想いを我々は心の中で訴えていた。


サーカスに魔物がいるのなら、奇跡も起こるはず。

どうかこの子に楽しい思い出を!!!



そんな我々の願いはなかなか届かず、ショーは続いていく。



ライオンショーで、巧みな猛獣使いの技を披露するも、

我々の前で座るライオンの背中が大きく、ステージの様子が全く見えないとか・・・

ライオンが邪魔でライオンが見れないというまさに素敵な矛盾が繰り広げられていた。


艶やかな着物のマダムが、最後の一瞬で、まさかのバニーガールスタイルの姿に変身。

キツネということだが、セクシーな水着に包まれた私の母ほどの年齢の方であろうか、

妖艶っぷりのそのプロフェッショナル魂に感動した。



ショーは終盤に近づく。

前にいる男の子はまだ出番は回ってこない。

しかし、その子の表情は決して諦めることなく、期待に満ちあふれているではないか。

そうか。


この子は信じているのだ。

サーカスの奇跡を。


ならば我々も信じよう。

もう一度純粋だった幼い日々の気持ちを思い出して。


そう二人で誓ったときに、ピエロはやってきた。

どうやら客席からステージに来るよう呼んでいるようだ。

何人かがステージ上に呼ばれる。

最後の一人であろうか、ピエロが近づいてくる。



こ、これは!?

この方向は我々の座っている席の方ではないか!?

ついに男の子が呼ばれるのか!?








ピエロは我々の前に座る人に手を差し伸べる。

奇跡は起こったのだ。



そう、今ピエロの手を握るこの大柄な男性は・・・・







っっっって、おとーーーさん!!!!




親父ですか~~!!!!????






まさかの父親呼び出し。

男の子もびっくり。

まさかの留守番。

驚きの奇跡に我々も開いた口が塞がらず。


そんなバカなとステージを見る我々は、前の男の子が気になってしょうがない。



さぞショックを受けているのでは。

ずーっと待っていたのに。

まさかの父親オンザステージ



ステージでいじられるお父さん。

たくさんの拍手と笑い声に包まれたステージで、笑顔のお父さん。




ふと男の子の様子をみると・・・・

そうか心配はいらなかったんだな。

その顔はとても嬉しそうであった。自分の父親がステージで楽しそうに過ごしているのを見て、

その子は今までにない笑い声を上げていた。

少し恥ずかしそうにしつつも、お父さんの勇姿は男の子の心に焼き付いたのだろう。


自分の父親が選ばれたことで、こんなにも喜べるこの男の子に。

我々二人はいたく感動してしまった。

一生懸命、拍手を送る男の子の姿に・・・


ああ、よかった。これで家に帰ってからも楽しい会話ができる。

学校でも自慢ができる。

今日のサーカスで楽しい思い出ができたじゃないか。


そんなことを二人で考えていた。

なんだか夫婦して胸の中がほっこりしてしまったではないか。


盛大な拍手を我々も送ろう。

よくやった。

頑張った男の子に。

ステージで活躍したお父さんに。

見事に選んだピエロに。

この木下大サーカスに。


ありがとう。





ステージから最後となった父が帰る際に、女性のピエロに頬にキスをするようねだられる。

いやいやと照れながらもまんざらでもなさそうな、お父さんは満面の笑みでキスをしていた。

もちろん場内は大盛り上がりで、男の子も大はしゃぎであった。


席に着いた後、「いやー恥ずかしかった」と帰って来た父親に、

氷のような冷たい視線をしたお母さんが無言で返したことを、






我々は見逃さなかった・・・・・

それはもう絶対零度のような冷たさで・・・・







そうか・・・


家庭にもいるんだな。




「魔物」が・・・・・




「サーカスには魔物がいる!!」   

    
    ~完~