激動の任務から月日が経ち・・・
私はひとり、静かに雨の音を聞いている。
白浜での任務から帰り、しばらくは次の任務もこないようである。
そういえば、コードネームは陽浜・海浜だったな。
懐かしい名だ・・・
ん?
今はもちろん別の名前だ。
普段は別行動の我々は、お互いの近況など知る由もない。
任務後は陽浜からも音沙汰は全くなかった。
プロである我々にとっては、プライベートの情報など必要ないのだ。
そんな陽浜から、先ほどメールが入った。
話を聞くと、前回の白浜での報酬が来たそうだ。
ご丁寧に写真まで添付している。

「幻のクエ鍋セット」ではないか!?
ビンゴを無事終了させ、どうやら送られてきたようだ・・・
二人前のセットのようだ。
すぐさま、私は陽浜に連絡を入れる。
「いい物を貰えたな。今回の任務は苦労が多かったからな、
その鍋セットは2人前だろう。また高級魚のクエの味を楽しめるとは思わなかった」
宿泊したホテルで食べたクエの味を思い出し、口元が綻んでしまう。
電話越しで私は陽浜に声をかける。
「で、いつ頃その鍋セットを持ってくるんだ?野菜も買わないとな・・・」
陽浜は一言。
「もう食べた」
「フウ・・・・」
私は静かに電話を切った・・・・
さあ、次の任務が楽しみだ。