山賊に襲われていたミクを助けてくれた師団長様。

あれからずっと憧れていた騎士団。


ちょっと緊張しながら私が立っているのは師団長室の扉の前。


「ミクちゃん。緊張しないでね。その前に、何かされたら大声で叫ぶのよ」


隣にいるのは団員のキャンディさん。

とってもきれいで、女のミクでも憧れる。



コンコン…


ノックの音からしばらくして「どうぞ…」という声が中から聞こえてきた。



声の主は、ミクの憧れの人。8年前、ミクを助けてくれた師団長様。



「失礼します…」


頭を下げて部屋に入ると…

メ~チャかっこいい師団長様がこっちを見ている!!

長い黒髪にめがね。書類を覗き込んでいる姿にミクはキュンキュン。