こんばんは(^-^)

今日は、暖かい1日でした。

こんな綺麗な青空は久しぶり。

でも、この青空も明日には雨になるそうで
束の間の晴れ間を楽しもうと思います。

今日はこの間、途中で中断していた
『かがみの弧城』を見ました。

あの長編の小説を、よくまとめてアニメに出来たなあと感心する程 話の流れがうまく描かれていて、本当に面白かったです。

それと同時に原作を読んでいない方は、
原作を読んで欲しいなと思いました。

文章で丁寧に細かく書かれているので
より登場人物の気持ちがわかり、読後に大きな満足感が得られると思います。

『かがみの弧城』上・下

著者は辻村深月さん
ポプラ社



『かがみの弧城』というタイトルは、当初は
『かがみの城』というタイトルだったものを
担当編集者が提案した
敵に囲まれて身動きが取れなくなっているお城を意味する『弧城』と名付けたそうです。

中学1年生のこころは、同級生から理不尽ないじめを受けて、周りは誰も助けてくれなくて不登校になってしまいます。
まさに周りは敵ばかりで身動きが取れない状況。

唯一、安らぎであるはずの家の庭にまで
嫌がらせに訪れる同級生に外に出るのも怖くなり、家に閉じ籠る毎日。
(この場面、私なら警察に電話すると思った位
悪質で腹が立ちました。)
フリースクールに通うことも出来ません。

そんな中、突如現れた自室の鏡からしか出入り出来ない鏡の世界の城。
周りを海に囲まれた城もまた、外界からは切り離された隔離された場所。

タイトルが『かがみの弧城』・・・タイトルだけでも興味を持ちそう。

著者の辻村深月さんは、
「本作が誰かの城のような居場所になればいいと思いを込めながら書いた」と述べています。

こころが、学校や家に自分の居場所がなく感じた時に現れた『 かがみの弧城』
そこには、同じ境遇の6人の少年少女がいました。
この物語は、いじめや家庭の問題などで自分の居場所がなくなった7人の少年少女の話だと
思うのですが、
不思議な話を絡ませながらも、最後にある
伏線回収は本当に面白くて、全てが繋がっていくのを読んでいるとなるほどと
読後の満足感がたまらなかったです。

いつの世もいじめがなくなっていません。
それから、家庭の問題も。

思春期のイライラしている子供達だけではありません。
大人の中にも人にパワハラしたり、セクハラする人もいます。

主人も前の会社の時に、異動した部所で
パワハラにあい
会社を辞めようと辞表まで書いて上司に渡しましたが
その人がもう少しで退職する人だったので
休職して待つことにしたことがあります。

その後は、無事退職まで仕事に行くことが
出来ましたが
その人がいた頃は酷いものでした。

ある日, 突然仕事の途中で帰って来たので
よほど悔しい思いをしたのだと
その時には、会社を辞めても良いよと進めました。

我慢に我慢をしたあげくにストレスで
体調も悪くなっていたので、辞める決断をしたことは良かったと思います。

異動願いも考えたのだけれど、相手があと何ヵ月かで定年退職だったので
休みを使って休職が出来たのは
体だけでなくて心の休息にもなって良かったと思います。

そんな点からもこの『かがみの弧城』は、子供達だけではなく、いろんな世代の方にも読んで欲しいと思います。

もしも、今現在 いじめを受けている人がいるならその場所に行かなくても良いと思います。

親にいじめを受けているのをなかなか言えない
かもしれませんが
悲しい思いや怖い思いをしているのなら
誰かに助けを求めて欲しいです。

尊い命を理不尽なことで失って欲しくありません。

そんなニュースを見るたびにそう思います。

うちの子供達のようにパニック障害になって
一生いろんな症状と付き合いながら
生きていかなければならないのも辛いから、
我慢はせずにイやな場所から離れるのも大切な選択の1つです。

映画を見て、娘の中学1年の朝の光景を思い出してしまいました。

こころ・・「お腹が痛い いつもと同じ」
母親・・・「行くの?行かないの?」
こころ・・・「・・・」
母親・・・「行かないの   わかった」

同じような会話をしていました。
行かないのではなく、行けないのですよね。

学校が近づくと足が進まなくなるのです。

娘の場合、クラス全員がある女の子をはぶきだしたのが始まりでした。
その空気が嫌だったのか、ある日突然、息苦しくなり保健室に行ったのが始まりでした。

保健室に行ったら苦しいのが治り、私が迎えに行き家に帰ると元気になりました。

その始まりの日からもう、何十年経ったのか。
コロナ禍からまた、ひどくなり
あれから外に1歩も出ていません。
心におったダメージは、根強くて
個人差やそのダメージの大きさによっても、
いつ、そのダメージが無くなるかはわかりません。
残念ながら、うちは次々と違う症状が出てきて
今も苦しんでいます。

また、家庭の問題もそうです。
なかなか、親による虐待がなくなりません。
本来なら守って貰えるはずの親からの虐待や、無関心から亡くなる子供たちが今も後をたちません。
そんな子供たちを助けられる世の中になるのはいつの事なのでしょう。

この『かがみの弧城』のような居場所があったなら。

いろんな方に読んで欲しいと思う本です。



で、今日のおやつはネーミングも素敵で
「しあわせ届けるくりぃむぱん」
濃厚なカスタードのクリームが美味しかったです。
美味しかったです(*^^*)