先日、主人のお母様がお亡くなりになられました。

突然の出来事。

でも実は、くも膜下出血や脳腫瘍を乗り越えて、4年間闘病されていました。

普通、くも膜下出血といえば、ほとんどの方が命を落とされ、もし助かったとしても気性が激しくなられたりするらしいのですが、お母様はいつでもニコニコ。
確かに言動や行動に障害はあったけれど、会いに行くと心が癒されていました。

1年半前に脳腫瘍によって寝たきり状態になられました。

笑顔もなく、言葉もなく。

食事もせず、行動もなく。

そんなお母様を毎日朝と昼にお見舞いに通われ、お祈りをし、顔を丁寧に拭いて乳液をつけ、硬直した手にクリームを塗って揉み解し、一定の時間置きに耳元で過去の事や最近の出来事を話す。

とても辛い毎日を送られたお母様。
とても愛情を注がれたお父様。
お母様は本当に幸せだった事でしょう。
とてもつやつやしていて、何年も寝たきりだったなんて思えないほど綺麗な肌でした。


主人の家族はクリスチャンで、教会を営んでおられました。
お母様は数十年前から国から認定されている難病を患い、たくさんの強いお薬を服用され、その副作用で体はむくみ、それを太ったと勘違いされた方達から皮肉を言われた事もあるそうです。
異動で古いトタンの家に住んだ事も。
それでも家族で必死に差さえあってこられた。
それぞれ家族の形があるし、良い事ばかり、美化された話ばかりじゃないけれど、憧れの家族。

私はクリスチャンではないけれど、お母様、お父様のお話はとても勉強になるし、こころが癒されます。

そんな方がこの世を去られ、本当に残念でなりません。

たった十年ほどのお付き合いで、数えるほどしかお会いしていませんでしたが、実の親が亡くなったように悲しいです。

人間、これから何度も通る道。

これをバネに、更に自分を高めようと思います。

とりあえず今は少し休憩して。