寄せては返す、推しの波。
気付けば推しは心に生まれ育ち、容赦なく異動、卒業して涙ながらに消えていく。
でもさ、帰ってくることもあるね。
新幹線の距離に行っちゃった大好きなインストラクターさんがホームじゃないけど、割と近くに帰ってきてくれた。
ならば行くかとお友達と推し詣。

前もって決起会を開き、飲みながら気持ちを温める用意周到さ。
推しちゃんの思い出から始まり、昂まるラブを育てながらレッスンへ。

聞き慣れたカウント、見慣れた丁寧な指先。

お帰りなさい、マイエンジェル!


なかなかな、気持ち悪い領域まで心が飛んだものの、こんなこと口に出してないからセーフ。

「私のポジションよくなったでしょ?」って尻尾振って懐きまくる私に、「びっくりしましたよ!すごくきれいになりました!」って褒めてくれる嬉しい邂逅のひと時。


推しは、帰ってくることもある。

退職したって、パーソナルトレーナーとかに生まれ変わってまた出会えることもあるし。

新しい推しが降臨することもあるし。


色々、長い目で見れば毎日楽しい事だらけ。