梅雨のこの時期。
大雨の予報に反して晴れた休みの日、今日がチャンス!!!と、奮い立ち、水槽丸ごと水洗い!
最近、苔に悩まされていた水槽。熱帯魚さんたちにはご避難いただき、ジャバーッッ。
丸洗いを決行したのは、熱帯魚用と、ミドリフグ用の2台の水槽。
水が入っていなくても充分重い水槽と格闘していたら、あっという間に5時間経過……。
まずは、熱帯魚用の水槽に新しく買ってきたサンドと、苔を取り除いてメンテナンスした水草をセット。水のにごりが取れ、落ち着くまでしばし待つ。
ところが、夕食タイムとなり、続きは明日へ。
ミドリフグちゃんには小さな水槽での避難生活をもうしばらく続けてもらうことに。
翌日は早朝から終日お仕事。朝4時半過ぎには家を出て、仕事先へ。そして、新たな水草を購入して、19時前に帰宅すると、出迎えてくれたのは泣き顔のよしくん。
「フグちゃん、死んじゃった~!」
えっ!
避難先の水槽を見ると、半身だけ水の中に沈んだフグちゃんがプカプカ浮いている……。そして、水面から片方だけ出ている濁った瞳……。
ええっー!!!
とショックを受けて思わず大声。
すると痙攣したように身を震わせたフグちゃん。
まだ息がある!
急いで水質が悪化していた避難先の水槽に新鮮な水を足し、海水濃度を上げ、入れていなかったエアレーションを取り付け、少しでも環境が良くなるように手を尽くす。
そして応急処置を済ませた後は、元の水槽の受け入れ準備を急ピッチですすめる。
目の端には瀕死のフグちゃん。お腹を上にして浮いた格好のまま、水槽の下に沈んでいき横たわる。
時々かすかに動くヒレから、まだ命がついえていないことはわかる。
フグちゃん、死なないで!
間に合って!!!
何とか受け入れ準備を整え、死にかけているフグちゃんをそっと手のひらですくって本来の住まいへ移す。
そのまま水槽の下に沈み、横たわるフグちゃん。
でも、何というか、心なしか、フグちゃんの濁っていた瞳に光が戻ってきたような……
あとは静かにその場を離れ、復活を願いながら遅めの夕食をとる。
そして、食事を終え、そっと様子を見に行くと、
わあ! 泳いでる!!!
フグちゃん、やったね!すごい、すごい!!よく、がんばったね!!!
もちろん、まだまだ油断は禁物。
このまま、回復しますように……と、祈る思いで眠りにつく。
翌朝、ドキドキしながら様子を見に行くと、
また元気なフグちゃんに会えた!
飼い始めた時は2センチほどだったフグちゃんも、よしくんが生まれる前からいるから、もう6年目を越え、体長は10センチほどに。
今朝のフグちゃんは食欲もあって、本当に良かった。
ホッ……。
ようやく隣の熱帯魚さんたちの水槽に、昨日新たに購入した水草をセッティング。
新しく追加した水草の名前は、マツバ。
その名と見た目の通り、松の葉にそっくり。
そういえば、「松」は、一年を通して青々としているところから、「不老長寿」を意味する縁起物。
フグちゃん、熱帯魚さんたちが長生きできるよう、もう少しマメにお世話をしなくては、胸をなでおろしながらも心をひきしめる。