もう終わるくらいなら、

と思って、

父親に電話してみた。

「もしもし?」

って、眠そうな声で電話に出てくれた。

「明日は早番だからさ」

って言ってた。

ちょこっと喋った。

たわいもない話だったけど、

私が父を心配している この気持ちは

届けられたんじゃないかなって思う照れ

ただひたすらに家族のために働き続けてくれた父に、

「ありがとう」

って言いたかったけど、

何かを察知されそうで、言えなかった。

父を思うこの感情も、

大切だし、ありがたいけど、

苦しいことの方が多すぎて、

感情なんて無ければいいのに。

などと罰当たりなことを願ってしまう。

機械的に、家族の力になっていけたら、

いいな。

ただただ家族のために動く生き物。

そしたら迷惑もかけないし。

迷惑かけたくない。

重荷になりたくない。