「WOMAN EXPO TOKYO 2014」に行ってきました!③佐伯チズさんトークpart2 | 東京散歩 * Allons Nous Promener aux Milieux de Tokyo

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こんにちは!
Milieux de la Cultureです。

25日~26日に六本木の東京ミッドタウンで開催された日本経済新聞社・日経BP社主催の「WOMAN EXPO TOKYO 2014」。
佐伯チズさんのトークショーののつづきをお届けします(前回のレポはこちら)。



前回は「噛む」ことの重要性を中心にレポートしましたが、それ以外にもチズさんはいろいろとお話くださいました

たとえばトークショーの冒頭で福山雅治の曲が流れましたが、あれもチズさんがセレクトしたとのこと。チズさんにとって福山雅治は永久もの、だそうです(まあ、チズさんがアミューズ所属ということもあるのでしょうが笑)。いつも何かにときめいていれば、それだけで女性ホルモンやアドレナリンといった最も安心・安全な「天然の美容液」が内側からあふれ出てくるのだから、外からあれこれ補う必要もなくなるでしょう?とのことでした。

それからもう少し具体的な話でいいますと、アイクレンジングは特にきちんとやっている、というお話は興味深かったですね。チズさんはアイクレンジングをひと月に一本使い切るそうですよ。涙を通じて老廃物が排出されるので、それをおざなりにしていると目の周りのくすみの原因になる、とのことです。

管理人は目の持病があるため、毎朝毎晩の目薬が欠かせない生活を送っていますが、この現象は身をもって感じていることなのでとても納得しました。

あと、個人的に興味深かったのは、チズさんのキャリアのお話でした。
1995年から帝国ホテルのサロンに移られたチズさんは、そこを予約がとれない伝説のサロンへと育て上げられ、ご本人も「ゴッドハンド」の名を欲しいままにしましたが、あのサロンへの出向は、実は会社から「肩たたき」だったんだそうです!
チズさん、「ええい、もう言っちゃえ」といって暴露ってましたが

オフィスにあったはずの机がない。
だからサロンもたった一人でのスタートだったんですね。
「自分で客を集めろ」と言われたんだそうです。

この話は、チズさんが当時の会社の看板を背負い、新商品の紹介などで頻繁に雑誌に出ておられた時代を知っている世代からすると、かなり衝撃の事実でした!

チズさんは「外資系なんてそんなもの」っておっしゃってましたが、管理人も業界は違いますがかつて勤めていた経験がありますので深く納得しました。その逆境をはねのけ、自分にとってネガティブなできごともこんなふうにポジティブなできごとへと転換させるこのエネルギーが、今のチズさんの大いなるオーラを育ててきたんだろうな、と思いました。

ちなみにこの話の中で、チズさんは「女性は、足は引っ張るけど手は引っ張ってくれない」とおっしゃっていて、会場のみなさんはけっこうポカン?という感じだったのですが、管理人はひとりこみ上げる笑いを抑えるのに苦労しました。
ホント、そのとおり

美容の知識も技術もアイテムも、昔と比べて格段に向上しているので、今となっては佐伯チズさんのメソッドは時代遅れという声もあるようです。
でもそれは、その当時はそうだった、ということだと思うんですよ。例えばオイルクレンジングがダメだというのも、確かに当時のクレンジング剤はそうだったかもしれませんが、この数十年の間にメーカーによっては肌にやさしいクレンジング剤が開発されているでしょうから、そちらのほうが肌に合っている人もいるのだろうと思います。またたとえ肌にやさしいからといって、それがすべての人の肌にとってやさしいかといったら、そんなことは決してないはずで。一人の肌だって体調や季節によって変化しますしね。

少なくともチズさんの肌とチズさんのライフスタイルにとってはそれが最善の方法だったのであり、それは何よりもあの美肌が証明している、ということなんでしょうね。
時代遅れとか、そういう問題ではないんだと私は思います。

別の言い方をすれば、自分の肌と対話することなく、誰かに・何かに頼り切ったケアを選び、それがダメだったら人のせいにするっていうそのふるまい自体を振り返る必要があるのかもしれませんね。美肌も人生も人任せにするな、ってことでしょうか。

その意味では、自分自身の歯を使って「よく噛みなさい」というチズさんのアドバイスは、「あれがいい、これがいい」といった流行モノのように消費されていく美容ネタとは違って、美を保つこと、ひいては生きることの本質をついた一言だったのではないかと、管理人は思っています。

実際、顎のずれが全身の不調につながっていくということは、最近ではよく知られた事実でもありますしね。そこでも、毎日の「噛む」という行為をおそろかにすることによってゆがみが生じ、一方で正しく噛むことによってゆがみが整えられていくわけですから。

なんといいますか、美容のup to dateな情報というよりは、チズさんのこれまでの人生の重みを感じさせる、いつまでも色あせることのないお話が展開されたトークショーだったようにおもいました