介護付き老人ホームに入居している叔母のリハビリの計画書策定や進捗状況は定期的に家族に連絡がある。その際希望を聞かれるが、叔母の好きなようにやらせてくれと言っている。
初めは部屋のトイレにいく時も勝手に歩かず介護士を呼ぶようにと言われていたが、杖をつきながら一人で行ってしまっていた。戻ってきた時にベッドに座りきれず尻もちをついているところを何度か発見され注意を受けるのだが、ちっとも言うことを聞かないらしい。私がダメだよ、と言っても「歩けるよぉ」と首を振る。
尻もちの度、施設から転倒したと電話をもらっていたが、最近は杖をついてならだいぶ歩けるようになっていたので部屋の中は歩いてよし…ということになっていた。
ところが、久しぶりに施設からの電話があり、どうやら部屋で転倒したらしく、顔中青あざになっているとのこと。頭を打った可能性もあるので病院に連れて行ったという。骨も脳も異常はなかったのでほっとしたが、顔面にあざって何したんだろう?
2週間後様子を見に行ったら、顔全体のあざはなくなっていたが両目の下、頬骨の上のあたりに🌙状に真っ黒に変色したあざが残っていた。
「痛かったでしょう?」
叔母はてれ笑い。
「転んだの?」
答えは曖昧。
「まだ痛い?」
「ううん」と首を振る。
顔から倒れ込んでどこかにぶつけたのだろうが、それ以上のことは結局わからなかった。
私が帰る前に、トイレに行くというので杖を渡したが、叔母は車椅子を指さす。車いすを近くに寄せるとおとなしく乗ったので、歩くのは懲りたのかなと思った。相当痛かったのだろうと想像する。
しばらくは歩き回らないと思うので転倒の危険は減ったが、歩く意欲がなくなるとどんどん足腰が衰えるのではないかと心配になる。会話中に言葉が前より出てこないのも気になる。
もう93歳。だいじょうぶかなあ・・・・。



