今日は動物看護士(VT・AHT)のお仕事について書かせて頂きたいと思います。
(ご質問下さった美さん☆ありがとうございます(*^^*))
まず初めに、現在未だ進路を選べる段階にいらっしゃる方へ
はっきり言って、【動物看護士という仕事で一生食べて行こう!!】という考えは辞めた方がいいです。
勿論、この仕事に夢や誇りを持って、頑張っている方も沢山いらっしゃるとは思いますので、
一概にこうは言えないんですけどね。
どうして初めに、こんな話をするのか…それは私の体験談を聞いて判断して下さい。
一般的に動物看護士という仕事に就くには大きく分けて二通りの方法があると思います。
・ 一つは専門学校を卒業する事。
・ もう一つは動物病院等、獣医師の元で働き、実務経験を積んでから試験を受ける事。
私は後者だったんですけどね、実際動物関係職に就いてから資格認定を受けるまでに
5年の月日を費やしました。(自分史1998年~2004年の間に少し書いてます。)
しかも、試験勉強の期間は保健所で勤めていた為、周りに獣医師や薬剤師を始め、
医師・看護師(保健師)・臨床検査技師・歯科医師・歯科衛生師・栄養士・理学作業療法士など…
ありとあらゆる医療関係の国家資格保持者が私に協力をしてくれて、空いてる時間全てを使い
試験勉強ができたという…とても優遇された環境におりました。
たぶん、この期間は専門学校に通っているのと同じような期間だったと思います。
なので、独学のみで試験を受けても、そう簡単には受からない…そういうものだと思ってます。
ですから、普通に動物看護士を目指すとなるとまず、専門学校を検討してみる事からお薦めします。
続きまして。。。その動物看護士の【認定資格】について。
私が保持している認定資格とは、
《JAHA 社団法人 日本動物病院福祉協会 》から発行されている民間資格です。
私が資格を取ろうとした時、ここともう一つ…民間から認定書を発行しているところがありましたが、
もっとも難しいと言われており、限りなく国家資格に近い方を選んだ結果がこの認定資格でした。
国家資格。。。
もう10年以上前からのお話でしょうか…人間の医療機関に携わる【看護師】と違い、国家資格ではない
【動物看護士】という資格はあらゆる面で優遇されず、職業としては相当の苦労を強いられてきました。
人間の看護師と同じく、24時間態勢で危険と背中合わせの労働している動物看護士…
なのに初任給はその辺のコンビニアルバイトのお給料よりも低く、保険も保障も何もついていない。
更に昇進・昇給や年間受賞など、そういったもの望めない所がほとんどです…。
ふぅ。。。書いてて悲しくなってきました(´;ェ;`)
これが国家資格と民間資格の差です。
10年以上前より。動物看護士を国家資格にして待遇を改善させよう!という声が獣医師会等から
上がってはいるんですけどね…未だ改善されていない所を見ると…まだまだ厳しい時代が続きそうです。
(ちなみに人間の看護師の歴史も、世に認められるまでに80年近くもの月日を費やしたそうです。)
しかし、今だから…民間資格だからこそできる事(?)もあります。
それは、例え認定を受けていなくても獣医師の元で働いている場合、動物看護士を名乗る事ができる。
つまり、動物医療に携わる場面で、必ずしも必要な【資格認定】では無いという事。
【動物看護士】という職種が一般的になってきたのはここ数年のお話です。
私が最初に動物病院に勤めた時代、2000年の頃はまだ…ほとんど知られていなかった職業でした。
その当時の動物病院では獣医師同士やトリマーを使い、その役割を果たしていた所がほとんどで、
獣医療の発展、伴侶動物の増加に伴い、その受容性が高まり現在に至っている状況です。
では、動物看護士とはどんな役目を持った職業なのか?
業務内容を一言で言うと人間の病院で働いている看護師さんと同じ仕事です。
しかし、ここまで読んで下さると大体お分かりかと思いますが、医療の面でありとあらゆる知識を
必要とされる職種なのです。
動物看護士の活躍場は主に、街の小動物病院になります。
そしてその動物病院とはありとあらゆる種類の動物に対応した総合病院です。
人間の総合病院をご想像下さい。外科・内科・皮膚科・眼科・耳鼻科・歯科・産婦人科・精神科・・・・
数え上げたらキリが無いですよね^^;人間の病院でしたらその科に専属の看護師として働けますが…
そうなんです。動物看護士とは、これら全てを1人で担当…あらゆる分野の専門知識が必要になる仕事。
更に裏方のお仕事(レントゲン検査・血液検査・病理検査・薬剤知識・美容&衛生管理)等も勿論必須。
そして受付業務等から始る一般教養や飼い主さんとのコミュニケーション能力も求められるという…
大変難しい業務内容なのです。(覚える事は獣医師になる過程と同じ、又はそれ以上の知識が必要。)
大きな病院でしたら○○科専門というところや、逆に小さな病院では特定の動物しか受け入れない。
そういった所もありますけどね。
試験内容からしても獣医師と同じぐらい…専門知識や教養を身に着けないと勤まらない職業なのです。
しかし、先ほどもお話しましたが、資格認定を受けない限り、自分の携わっている環境に必要な知識を
経験しながら学んでいくだけでも、動物看護士として勤めるには何も問題ありません。
だって【国家資格では無い】んだもーん。。。
では、なぜ?動物看護士の資格を取得する必要性があるのか。
それはやはり、大事な伴侶動物を預ける側との信頼関係を高めるため。そして自身を向上させる為。
と…そういったところでしょうか?仕事に対する誇りを形として表すには必要な資格と思えたからです。
(余談ですが、私はこの資格を取って独り、ペットケア&シッティングとして起業する予定でおりました。)
後は。。。就職するにあたって単なる経験としてあるより、資格があった方が多少有利かも知れません。
インターネット ハローワークの免許・資格コード一覧表 を見てみて下さい。
1703番に《獣医師》 4316番に《トリマー》 それ以外に動物関係の職業は見つけられません…。
動物看護士という仕事が、いかに未だ…世に認められていない事はご理解頂けたでしょうか…?
それでは・・・まとめに入ります。
【動物看護士とは?】
私が思うには、獣医師に成れなかった人(時間的・金銭的問題等)が行き着く職業だと思ってます。
逆に考えると、獣医師や病院就きのトリマーになる前に通過する職業であるとも思えます。
未だ民間資格でしかない現状では…そう考えるのが妥当だと思われます。
【動物看護士に向いてる人】
・24時間重労働に耐えれる自信(体力)のある人。
・動物が好き!は絶対条件であり、動物の死ともしっかり向き合える精神的に強い人。
・好奇心旺盛で学ぶ事が大好き!新しい事にもどんどんチャレンジし、教養を深めたい人。
・ホラー・オカルト映画等。実際に血や気持ち悪い虫の大群等を見ても卒倒しない人。
・親元暮らしや夫婦共働き等、自分の収入以外で生計を立てれる人。
・自分の人生全てを…その職業に捧げても良いと思える人。
…こう見ると、私がいかに動物看護士に向いてないか良くわかります( ┰_┰)
【動物看護士の活躍の場】
・獣医師が働いている所全て。(例:動物病院・保健所・動物園等)
(動物看護士は、全てにおいて獣医師の指示の元でしか動けません。)
【開業獣医師の現状】
・小さければ小さい動物病院程、ひどい赤字に悩まされている職業です。
【獣医師の現状】
・現在、最も"うつ病"発症率の高い職種となっております。
さて…皆様。ここまでのお話を読んでがっかりされている方が多い事だと思われます。
しかし、何事も…
どんなツライお仕事にも必ず喜びがあるからこそ!やり甲斐が生まれ、続けれるものです。
【動物看護士の喜び】
・動物の警戒心が解け、自分になついてくれた瞬間。
・一生懸命看護した甲斐があり、元気に退院していく姿を見た時。
・飼い主さんからの『ありがとう』という心からの言葉や笑顔。
・新しい命が誕生した瞬間。
・天寿まっとうを涙ながらに見送れた時。
他にもまだまだたくさんあります(u_u*)
命を見守り、助ける職業とは…本当になんて感動的で素晴らしい職業なんでしょうか!
色々書きましたが、私はこの【動物看護士】という素晴らしい職業に誇りを持っております。
ですから同じ道を選び、進もうとしている皆様に私のこの想いが伝われば…
辛く苦しい事も前もって心の準備ができていれば、何も知らない状態の時より受け入れる事は
楽になります。
自分の夢や希望を失わず、目標をしっかりと定め、そこに向かって真っ直ぐに突き進んでいって下さい。
苦労や困難は必ず報われます。自分を信じて、明るい未来に向かい、頑張っていって下さいp(*^-^*)q
以上です。長々と失礼致しました(*- -)(*_ _)ペコリ