※ このブログは私が26歳の時に書いた記事を再編集してUPしてるものです。
《6歳~7歳までのお話》
お母さんが居なくなって、しばらくすると・・・知らないおばさんがやって来た…
お父さんはその人の事を《お手伝いさん》だと言った。
お兄ちゃんはその人と口をきかなかった…
だから私もお兄ちゃんの陰に隠れてじぃっと見ていたんだ…。
そのお手伝いさんという人は母と比べ、ブッサイクな女の人だったけど、いつも笑顔を浮かべ、
とても優しくて、ぬいぐるみやお菓子をしょっちゅう買って来てくれた。
お兄ちゃんはそのな物要らないって言ったケド、私は黙って貰っておいたw
『ミルちゃん?おばさんの事、ママって呼んでもいいのよ?』
お手伝いさんはそう言った。
は?なんでお手伝いさんがママなんだ??と、思いつつ。。。
私の母は言葉遣いにはとても厳しい人でした。
『わんわん』『にゃんにゃん』等、赤ちゃん言葉を使うのは一切禁止!
勿論、両親の事も『お母さんとお父さんってきちんと呼びなさい!』と、言われて
育ってきました。
だから、周りの子がお母さんの事をママと呼ぶ事に凄く憧れを懐いていた。
私は恐る恐るそのお手伝いさんの事を呼んでみた…
『マ・・・ママ?』
『なぁ~に?ミルちゃん♪』
お手伝いさんがにっこり微笑む。その時自分の中で何かが切れた感じがした…
『マ・・・ママーっ!』
私は思いっきり甘えてそのお手伝いさんの胸に飛び込んでみた。
…その日から私はやたらその人に甘えるようになってしまった…
お兄ちゃんがそんな私を見て一言…
『お前はバカか?』
ふぅ~んだ(・`ヘ´・;)ゞ悔しいんでしょー?
悔しかったらお兄ちゃんもママって呼べばいいのに~♪
なーんて…当時、何も知らなかった私は、こんな事を思っていたんだ…。
小学校の入学式が迫り、私は長かった髪を切る事になった。
卒園式の日以来…ウサギさんにはなれなかった…。
お父さんやおばあちゃんが結ってくれるのはいつも下手っぴなポニーテール…
お手伝いさんにに頼んでみたけど…その人は左手に子供の頃に負った火傷が奇形となって
残ってしまってるから、ウサギさんにはしてあげられないんだと言う…。
小学校に上がると勉強の邪魔になるし、自分で髪を結えないのであれば切るしかないね。
そう言われて私はお手伝いさんと…
本当のお母さんとずっと一緒に通っていた美容室に行った。
美容師さんが私に言った。
『あらら…もったいないねぇ…せっかく真っ黒で真っ直ぐで長くて
とても綺麗な髪なのに…お母さん悲しまないかい?』
『…お母さん…もう居ないの…。髪の毛結ってくれる人…居ないの…。
自分で結えないなら切りなさいって…言われたの…』
そっか…と、美容師さんはそれ以上何も聞かずに…
私の髪を1本の綺麗な三つ編みにして切り落とした…。
そしてそれを綺麗な箱に入れ、渡してくれたんだ…
それ以来…
美容室に行く事もなく、私はずぅ~っと床屋さんできのこみたいに変な頭にされ続けた…(鬱)
小学校に入ったけど…当時の私は、なんだかいつも虫の居所が悪かった気がする…。
先生の言う事を聞かなかったり、お友達と喧嘩をして泣かせたり…そんな毎日だった…。
お兄ちゃんは中学生になって、学校が終わるといつも自転車でどっか行っちゃう。。。
たぶん…お兄ちゃんはお母さんの所へ行ってたんだと思う。
私も1回だけお父さんに『お母さんの所へ行きたいっ!』って泣いて頼んだことがあったけど、
お父さんは・・・
『だめだ。お父さんもミルももうお母さんに捨てられてしまたんだよ。』
そう…悲しそうな顔で言われ、またどうしょもない悲しさと悔しさが湧き出てきたので…
それ以上お母さんの事は考えないように努力する事にした…。
お兄ちゃんが夜中に『ミルが可哀想だからお母さんの所へ連れてってはだめか?』と、
お父さんにお願いしてるのを聞いた事がある…
お父さんは『可哀想だからこそ中途半端に逢わせたらダメだ』と言っていた…。
おばぁちゃんも、お手伝いさんもいつも家に居るわけじゃなく、私は学校が終わった後、
学童保育って所に行かなくてはならなかった。
私は学童があまり好きじゃなかった…。(基本的に規制される空間が大嫌いだった。)
でもその時そこで色々教えてくれたおかげで編み物とかお裁縫とか、何でもできるように
なったんだけどネ( ̄∇ ̄*)ゞ
お菓子も当たるし…今思えばそんなに悪い所じゃなかったんだけど…。
けど…同じクラスの男の子が一人通ってるだけで仲良しの友達はみ~んな、学校が終わったら
思い思いの場所で好きなように遊ぶ事ができるのに、なんで私は自由に出かけちゃダメなの?
そういう思いが強かった…。
フェンスに囲まれたこの建物が…私の自由を全て奪ってると思った。
このフェンスはきっとお父さんだ…
私が勝手にお母さんの所に行かないように…私を囲いから出さない気だ…。
そう思うと何だか悔しくて、2~3回脱走して友達の家に行ったりもしましたけどw
お父さんは仕事が忙しくて帰りも遅い…
私はお兄ちゃんと二人で夜ゴハンを作るんだ。
包丁も上手に使えるようになった♪
お兄ちゃんもこの時ばかりはずぅっと傍についててくれて上手にできたらいつも褒めてくれる(*^^*)
なんだ♪楽しいじゃない♪
『お母さん居なくてもミルとお兄ちゃんでちゃんとできるもんね~♪』
なんて…ニコニコお兄ちゃんに話しかけながら…
土曜日になったらお父さんがお昼で帰って来る♪
土日は学童保育に行かなくて良いんだ♪
そしていつもお父さんと二人でドライブに行くんだ♪おばぁちゃん家とかにね♪
(お兄ちゃんは毎週末…お母さんの所に泊まってたみたい…)
吉幾三とCCBのカセットを交代交代にかけてwお父さんと大声で歌いながらのドライブ♪♪♪
お父さんったらね~『ミルは将来アイドル歌手になるぞっ!』なんて言うの(*´艸`)クスクスw
でも、まんざらでもないかな~♪なんて(^^*)ゞ
毎日毎日歌の練習をして、お父さんが帰ってきたら歌の審査員になるのw
毎晩仕事を終えて帰宅したお父さんの前でマイク持って、CCBの《星屑の海》を歌うのが
私達のお約束♪www
ある日、いっつも40~50点しかくれないお父さんが
『う~~~ん…うまいっ!87点!!』と言った。
私はとっさにTVで観た事のある、何たら賞を受賞したアイドルのように泣きながら(もちろん嘘泣きw)
お父さんに抱きついてみた。
『よしよしっ!よく頑張ったっ!!』お父さんは深く感動し、満足気だった…
アホらしぃ。。。心の中でこんな事を考えながら嘘泣きしてる私には気付かずに。。。w
夏休みとか、長いお休みはよく1人でおばぁちゃん家に預けられてた。
お兄ちゃんは部活があるから来れないんだって…ふぅ~ん…。
私は独り遊びが得意だし、おじぃちゃんもおばぁちゃんも大好きで、
おじぃちゃんおばぁちゃんが住んでる古い家も大好きだった。
おばぁちゃん家は隣の家が見えないくらいのド田舎で、大きな山を一つ持って居て、広ぉ~い庭に
広ぉ~い畑、池とかもい~っぱいあるし、犬のジョンと猫のニケ。
牛・七面鳥・にわとり・ひよこ・うさぎ・モルモット・鯉とか、あと!クワガタ(= ̄∇ ̄=)
とにかく生き物も自然もたぁ~くさんあって、とっても楽しいんだ♪
前のお家に居た時もまわりは自然がいっぱいだった☆私は自然と触れている事が大好きだった♪
ずっとここに居たいなぁ(´- `*)そう思ってました。
夏休み中、お盆を迎える頃になると従姉弟達がみんなやってくる。
従姉弟達はチビの私とはあまり遊んでくれないけど、みんなで花火やクワガタ採り♪
酔っ払って気が大きくなった大人達にお酒を飲ませてもらったりwォェ(T┰T )
寝てるおじさんにイタズラしたり(´m`)クスクス
お盆はほんと、賑やかで楽しかった♪
でも…お盆が終わると一組…一組…家族達が帰って行く…
一番最後まで残るのはいつも私一人だけ…。
去年まではお母さんが一緒だったのになぁ…なんて…思い出しちゃった…。
お父さんとお兄ちゃんも
『ミル!夏休みが終わる頃また迎えに来るからなー!宿題ちゃんとやるんだぞー!』
って言って二人で帰って行った…
宿題なんかやんないよーだ川・┰・川 ベー
・・・。
なんか…みんなに置いてかれて…私独りポツンと…捨てられたような気分になった…。
その日の夜は一晩中…おばぁちゃんに撫でてもらって…泣きながら眠るんだ…。
夏休みが終わって、秋も深まって来た頃…
いつものように学童保育を終える時間。
みんなはお母さんが迎えに来るんだけど、私と他の数人は誰も迎えに来ないんだ…。
だからいつも1人で帰るの。
そんなある日、学童の先生に
『ミルちゃ~ん?お迎え来たよ~??』と、呼ばれた。
ぇ?ぇ??誰?お父さん??仕事早く終わったのかなぁ。。。
予期せぬお迎えに戸惑いながらも嬉しくって、周りの友達に『ばいばぁ~い☆』ってw
得意気に手を振って玄関に行くと・・・
?!
『おおおおおおおおおおおおお母さん?!?!?!』
心臓が口から飛び出そうなぐらい驚いた・・・それと同時に・・・
今まで我慢してきた分の涙が一気に滝のように溢れてきた・・・
『ぼぼぼぼぼぼ母ざん?!どぼぢで??』
もはや言葉にもならず。。。|||(-_-;)||||||
ひとしきり泣いて落ち着いたら、お母さんが近くの喫茶店に連れてってくれて、
チョコレートパフェを食べさせてくれた…。 すごく…すごぉ~く美味しかった(*^^*)
ぁぁ。。。書いてて思い出しました…
たぶんこの日…ちょっと早めだったけど、私の誕生日お祝いだったんだろうなぁ。。。
以前はお母さんが((=゚エ゚=))ドラエモンのケーキを焼いてくれたりして…
…そうだ…もうああやってお祝いしてくれる事は無いんだ…
お母さんは帰りに、今一番欲しい物を買ってあげると言い、デパートに連れて行ってくれた。
一緒に暮らしてた頃はそんなに物を買ってもらえなかったけど…
離れるとこういうものなのかなぁ?と、あの時誕生祝いだと知らなかった私はおずおず。。。
『じゃ…じゃあ…リカちゃん人形…買ってくれる?』
怒られるかな?と、内心ビクビク…すごぉ~く遠慮しながらこう言った。
お母さんはニッコリ笑ってくれた…
デパートで買い物が終わるとお兄ちゃんが迎えに来た。
『ミル!帰るぞ!!』
『嫌だっ!お母さんと一緒に居たいっ!!お兄ちゃんばっかりズルイっ!!』
駄々をこね出す私にお母さんは・・・
『ミルちゃん!お兄ちゃんと帰りなさいっ!!』
そう叱り付けた・・・
『な・・なんで・・・?やっぱりお母さん…ミルの事嫌いなの…?』
お母さんはとても悲しそうな顔をしていた・・・
『お兄ちゃん・・・ミルちゃんの事お願いね?』
そういうとまた・・・あの時のようにお母さんは私に背中を向けて…
1度も振り返らないで去って行った・・・
私はまわりに人がたくさん居るのに構わず大声で泣き叫んだ。
『嫌だよぉぉぉっ!もうお母さんと離れたくないよぉぉぉっ!
お母さぁぁぁん!!ミルを捨てないでぇぇぇぇぇっ!!』
お母さんの後姿…肩を震わせていた……。
周りの人達が何事だ?と振り返る…お母さんは走って遠ざかって行った…。
『馬鹿っ!みんな見てるだろっ!
お母さんが捨てるわけないだろっ!全部お父さんが悪いんだよっ!!』
お兄ちゃんはそう言うと、まだまだ泣き続けてる私を抱えて…
お母さんが走り去った逆方向へと…歩き出した…。
『ぅゎゎゎぁん。。。おがぁぁぁざぁぁぁん。。。(T□T) 』
この時、お母さんもお兄ちゃんも…私をお母さんに会わせた事を後悔したに違いない…。
私自身…再びこんな悲しい想いをするとは思わなかった…。
お父さんが言ってた事が正しかったのかも知れない…。
そしてそれっきり…
また母に逢えない寂しい日々が続いたのだった・・・。