定かではない記憶


クロ助
丈夫だった足


衰え


ピョンピョン
行ったり来たり
自分の好きなように
飛び越えていた側溝


飛びたそうなクロ助
『ピョンするの?していいよ!』
声をかけるようになり


飛ぼうと少し動くクロ助

足踏み

私を見つめる瞳


飛び越えられなくなったんだ
気づいた


本当は
私が気づくよりも前にきっと

だった
かも





小型犬らしからぬ
時間と距離のお散歩
いつも
だったのに


短くしても
帰りに抱っこを強請るように
2年前


それは
切なくもあり
愛しくも



朝んぽ
抱っこの帰り道


折り曲げていたに今気づき
ハート


このとき
何を見て
何を感じて
思っていたのだろう





クロ助と過ごしていた時間








































クロ助の瞳に似た雫を見つめ
写しながら



今日もクロ助を想っています



クロ
今日も雨だね

クロの黒飴瞳に似ていると
雫をパチしていたら
いつの間にか
ビショビショ

泣いてもわからなくて
ちょうど
良かったよ


抱っこ
したいな
クロ