2008
アンドリュー・スタントン
とにかく、Wall-E姿がかわいかった。ロボットなのに?表情がものすごくあって、動きのいじらしさがあって、そして電子的だけどかわいらしい声とあいまって、旧式キャタピラロボットだからある、たどたどしい雰囲気にとてもくすぐられました。よくよく考えてみると、話全体の8割がた、台詞らしい台詞がない。それでも夢中になれるのはあの映像から来る表情のかわいらしさ、けなげさだと思うのです。
ピクサー映画の多くは人が出てくるけれど、やっぱりCGが発達したとはいえ、やはりCGは電子的なものを、存在しないものを描くのに非常に向いていると思うのです。Wall-Eは実写化できない。あの表情はCGじゃないと描けない。そしてアニメでもうそくさくなりそう。だからこそピクサーがCGでやる意味があると思うのです。だからすごくよかった。
ピクサー、という意味では、いつも対ディズニーで反良い子なストーリーで行くのに、今回はストーリーに意味を持たせたなという変化を感じました。ただ着眼点が新しそうなこと描いていながら、環境問題の中でも古いのは、アメリカが遅れているせいだろうと思います。ようやくごみをむやみに捨てちゃいけない、自分たちの地球だ!的なメッセージの映画が大衆向けに、子供向けに出てきたなというところ。ヨーロッパとか日本にとっては、特に目新しくないんじゃないかな?
他にはお得意の皮肉も少なかったですが、唯一大好きで、劇場で一人でおおはしゃぎだったのは、冒頭で音楽を聴くのがiPodだったことと、Wall-Eの充電終了音がMac音だったというところですね。Wall-Eってマックが入っているの?っていうか近未来ではMacが主流なの?っていう素敵な妄想をかき立てる設定でした。
CGのよさを存分に発揮したよい映画だと思います。私は大好きです。
(2008/12/07)