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愛蔵版 冷静と情熱のあいだ (文芸シリーズ)の感想初読みです。この形で読むのが良いのか、そうでないのか分かりませんが、交互に読むのは進行が分かりやすくて入り込めました。また年が明けましたが、歳を重ねるにつれ過去を引っ張ることが多くなるばかりです。まひろに振られ続けた道長のように帰国子女同士でもやっぱり同じ、女性は未来を向けるけど男はどうしてこうウジウジなのでしょう。それでもユーロスターのおかげでラストチャレンジの機会を得たのだから頑張れ。でも、ユーロスターってパリより南にも路線があるのですね。
読了日:01月01日 著者:江國 香織,辻 仁成
左岸 上 (集英社文庫)の感想波瀾万丈の人生、息つく暇もなく事件が次々と押し寄せる不幸な人。だけど、それをことごとく乗り越える覚悟の決まった女性。きっと最後に天は味方してくれるのでしょうね。
読了日:01月03日 著者:江國 香織
左岸 下 (集英社文庫)の感想彼女の生き方は一見激しい様に見えますが、私たちは皆んな同じような事件や別れを経験していると思います。事故による家族との突然の死別や、恋人や友人とのとの別れ、子どもの巣立ち、私だって振り返ればそれなりの波瀾万丈の人生です。そんなことを思い出しながら読んだせいかしみじみと涙してしまいました。でも茉莉と九、2編を対にした書き方は良くないです。中途半端な状況描写になってしまい感情移入が出来ません。冷静と情熱のあいだは交互に読めたので入り込めましたが、こちらは別々の本で読んでいるのでもやもやした思いが拭えません。
読了日:01月05日 著者:江國 香織
同志少女よ、敵を撃ての感想復讐のために自らの意思で殺人鬼となったヒロインが多くの人を殺めていく最低の本。防衛戦争なら殺戮が許されるのか。ウクライナ戦争を自由と解放のためだと詭弁を弄するプーチンを調子づかせるだけの出版を禁止すべき書籍に思える。殺人を正当化し、殺し屋を英雄と呼ぶ汚らわしさ。エビローグや解説、あとがきまで読んだが印象は全く変わらず。「血湧き肉躍るエンタテインメント」などと評する神経が理解不能。「人が殺されることを止めるための殺人」など屁理屈でしかない。この本とこんな本を大賞に選んだ書店員たちには違和感しか抱かない。
読了日:01月08日 著者:逢坂 冬馬
同志少女よ、敵を撃て (ハヤカワ文庫JA)の感想殺人鬼をヒロインにまるで今まさにプーチンが行なっている殺戮を肯定するかのような小説。防衛目的なら殺人は英雄的行為。国の命令なら国民は人を殺す事は義務。他国民は人間と思わなくて良い。まるでユダヤ人を殺し続けたナチ親衛隊。こんな小説が面白いのでしょうか。心が苦しくて苦しくて読むのが辛く途中何度も本を閉じようと思ったのですが、最後が良いとの感想を見て我慢して読了しました。しかし解説まで読んでも感想は変わらず。私には人殺しを面白いなどとは思えません。こんな本が「血湧き肉躍るエンタテインメント」とは理解不能です。
読了日:01月08日 著者:逢坂 冬馬
右岸 上 (集英社文庫)の感想なんとか上巻を読み終えました。下巻も購入済みなのですが読まずに捨ててしまおうかといま考えています。スプーン曲げとデカすぎるあそこって真面目に書いた本なのでしょうか?創造力も構成力も枯渇した作家がただ意味もなく書き連ねた駄文に思えます。二番煎じの共作のためにこんな本を書く必要あったのでしょうか。辻さんは好きな作品もある方だったのですがこれでは経歴に汚点を残してしまったのではないかと思います。
読了日:01月09日 著者:辻 仁成
NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 NHKスペシャルの感想とても面白かったです。まるでTVのNHKスペシャルを見ているような臨場感で読むことができましたが、読んでる途中で止まって考えられるのがまた素晴らしい。バカな私には難しくて数学が良く理解できなかったのは残念ですが、それでも十分に引き込まれ数学者たちの純粋さに胸を打たれました。
読了日:01月10日 著者:春日 真人
弟子の感想論語を知らず古い文体も読みこなせない身には十分な理解は不可能な本なのでしょうが、純粋で真っ直ぐな子路に感動しました。漢字すら読めない薄汚い現在の国会議員に特に読んでもらいたいと思いました。最後は悲劇的ですが師の深い嘆きに救われました。
読了日:01月10日 著者:中島 敦
貝の火の感想命がけで雲雀の子を助けたうさぎの子も、仮初めに過ぎないのに名声若しくは権力を持ったと誤解した途端、傲慢になり自分を見失う。これもまた自民党国会議員に読ませたい本でした。助けている雲雀の子をどうしてきみ悪がったのか。悪いことをしたのに貝の火はどうして美しくなっていったのか。失明したホモイはまた目が見えるようになったのか。主役は可愛い子うさぎとずる賢いキツネで確かに童話なのですが、大人が読むにも十分に深い内容。宮沢賢治、恐るべしです。
読了日:01月11日 著者:宮沢 賢治
右岸 下 (集英社文庫)の感想意味のない駄文の羅列。ストーリーもなし。SF小説かと思って読んでいたらいつのまにか聖書になっていました。
読了日:01月13日 著者:辻 仁成
女生徒の感想素晴らしい本でした。今から100年近く前の14歳の少女の憂鬱な朝の目覚めから就寝までの1日。家の仕事をした後で電車に乗って人間観察をしながら学校へ。同級生や先生の考察をして、友人と美容室へ寄り道をしながらバスで帰宅。その後は来客の食事を作ったり、洗濯掃除をして就寝。素晴らしい描写、リズム感のある文章、ハッとするフレーズの連続。どうしてここまでリアルに思春期の異性の心の動きを描けるのでしょう。この小説を川端康成が絶賛したのがよく分かります。やっぱり太宰治は天才でした。明日はカアを可愛がってあげてくださいね。
読了日:01月15日 著者:太宰 治
セロ弾きのゴーシュ(Kindle)の感想なんと初読み。難しく読もうとするといろいろと意味を推察できるのしょうけどね。そもそもオーケストラの団員なのだから基礎はできている。そこからの楽器の練習は表現力、合奏力など。動物たちに助けられて一段と腕を上げられてよかったですね。アンコールまでひとりで任せられてすごいじゃないですか。
読了日:01月15日 著者:宮沢 賢治
ドイツの女性はヒールを履かない――無理しない、ストレスから自由になる生き方の感想予想どおりの内容でした。欧米に生まれたかったとずっと思っていますが、緩い日本だからこそ何とか普通に暮らしていられるとも思います。それでも日本社会の無駄な付き合いや非合理的なしきたりにはうんざりです。
読了日:01月18日 著者:サンドラ・ヘフェリン
門の感想″それから”から5年、ようやく読み終わりました。いまから100年前の様子がよく分かります。金のない落ちぶれた事務職役人でも住込みの女中を置くなど今より生活レベルは上。気楽な学生や裕福で遊んで暮らす人もいる一方で一攫千金を狙う人もいて意外と人々は主体性をもって生きている感じ。女性も一歩下がってはいるが自己主張は相応にしている印象。不倫や略奪婚は許されない、それで勘当されて大学も辞めざるを得ないなんてかなり厳しい。小説としては仲良し夫婦は良いのだが愚図男くんが情けなく、どこが名著なのかよく分かりませんでした。
読了日:01月21日 著者:夏目 漱石
人間失格の感想7年前に2回目を読んだのを忘れていて3回目の再読。どうりで細かいところまで覚えていたわけだ。思いっきり気持ちが落ち込みました。私だって振り返ると思い出したくもない失敗ばかり、恥の多い生涯を送ってきています。人間なんて皆んな同じようなものではないですか。そこまで真面目に考えなけれは失格なんて思わないでもう少し気楽に生きられたのに。でもやっぱり、これが人間なのでしょうね。
読了日:01月21日 著者:太宰 治
こころの感想もちろん再読です。漱石略奪婚3部作のラストと思っていますが、当時の人たちも今と変わらずこのような話が好きだったのでしょうか。今の即物的、直接的な男女関係と異なり、登場人物は皆さん思慮深く、生活全般に余裕がありますが、純粋すぎるからか悲劇が起きるほど思い詰めてしまうのですね。時に女性蔑視的記述はみられるものの、現在の私たちが何度読んでも感動してしまう名作だと思いました。最近、くだらない現代本を立て続けに読んでしまったので、反省して青空文庫のおすすめ順に読んでいます。
読了日:01月23日 著者:夏目 漱石
羅生門の感想こんな短い小説なのにこれだけ読み継がれるって凄いことなのでしょうね。人の気持ちなんてほんの数分のうちに180度揺れ動く。でも、自分が生きるために人の命を奪うようなことはしないでもらいたい。
読了日:01月24日 著者:芥川 龍之介
羊は安らかに草を食み(祥伝社文庫う6-5) (祥伝社文庫 う 6-5)の感想変な小説。展開が突拍子もなく支離滅裂、お粗末な三文小説という感想です。どうして最後の最後にぶち壊しのオチを付けたのだろう。そんなの無くして満州の話だけで終わっていれば良かったのに。それと、帯にありますがこの内容でどこがミステリーなのでしょうか?
読了日:01月25日 著者:宇佐美まこと
坊っちゃんの感想やっぱり漱石は面白い。これだけぼろくそに書かれても松山の人たちが漱石推しなのも分かる気がする。それにしてもこの頃から既にメディアはウソをついていたのですね。
読了日:01月28日 著者:夏目 漱石
斜陽の感想今回読んだのはブクログの記録を見ると16年振り3回目らしい。実際は学生の頃に何回も読んでいたと思う。今のちゃらちゃらした娯楽一辺倒の読み物とは全く異なるたたずまい。三島由紀夫には嫌われたようだが私は美しさに圧倒された。弟が自らの限界により自死した後、ひとりで革命を起こそうとする旧華族の女性。そういえば寅ちゃんの友人の元華族の涼子さまも逞しかった。人間なんかひとりひとり異なります。思想なんてフィクションです。きっと4回目もまた読むことになるでしょう。
読了日:01月30日 著者:太宰 治
銀河鉄道の夜の感想7年振り2回目(?)の真っ暗な宇宙を進んでいく銀河鉄道。旅の終点が近づいてきている身として今回は涙が止まりませんでした。10年近く前に花巻の宮沢賢治記念館や童話村など周辺の関連施設を訪れました。かなり時間をかけてじっくり回った記憶があります。本当の幸せって何なのでしょう。今でもよく分かりませんが、不満が多い割にはそれほど悪くない人生を送ってきたような気もします。
読了日:01月30日 著者:宮沢賢治
4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還したの感想4歳では仕方がないのだが、当時の本人の記憶はほとんどなく一番知りたい部分は僅かでその後日談が大半を占める。この点は残念。人類史上最悪の出来事も最近は否定論者が増加しているとのことで人間というのは最低の生き物だと改めて思う。戦時中日本軍もアジア各地で酷い虐殺を行ってきたはずだが、反省のないこの国は隠蔽するどころか自らの記憶から消し去っている。国の責務としてその悪事の全てを調査し、世界に明らかにして、我々国民が反省し謝罪しなければ戦後など来ない。このままではいつまで経っても貶まれる国でいるしかないのかと思う。
読了日:01月30日 著者:マイケル・ボーンスタイン,デビー・ボーンスタイン・ホリンスタート
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