一番身近なランの花で「ネジバナ」とか「モジズリ」とか言われている花がある。
よく、植え込みや芝生の中に咲いていて、小さい花だけれど、よく見るとちゃんとランの花の形をしているのはすごい!

一枚目の画像は、うちの屋上に自然に生えたもの。
二枚目は先日、北与野駅から「黒田園芸」さんに行く途中の、17号バイパスのわきに生えていたのはたくましい。ピンボケになってしまったので、うちの画像を追加した。

何度か触れているように、埼玉県の与野(よの)という場所は私のふるさとであり、今こうして訪ねたり歩いたりしていると、ふと幼いころの記憶がよみがえる。


母の実家のばあちゃんの家は、私が中三のころまで、与野にあった。
よく泊まりに行ったり遊びに行ったりして、今思うと自分の家と同じような感覚だったと思う。古い平屋建ての家で、夏でもひんやりしていて、植木がたくさんあり、夜になると蚊帳の中に入って寝た。
冷蔵庫には冷たい麦茶と、凍らせて食べるアイスクリームがいつもあった。
奥の部屋は、絵描きのじいちゃんのアトリエで、いつも油絵を描いていた。
なぜか、夏の季節ばかりが思い出されるのは、やっぱり夏休みに泊まりに行ったことが多かったからだと思う。

よく散歩もした。朝晩、必ず散歩の時間というのがあったのだ。
その途中に「ネジバナ」が生えている空き地があった。
ばあちゃんはそこからネジバナを掘って採取し、育てたりしていた。
なんて、かわいらしい花なのだろうと、子ども心ながら思っていた。
このように、もともと雑草のようなものなのだが、園芸店や通販で今やネジバナが売られる時代になってしまった。しかもけっこう高価だったりする。
それでも、あるところには生えていて、うちのように、屋上にまで自然に生えたりしている。

ところで、かつてのブロ友のかたの家には広い芝生があって、そこにネジバナが生えまくってしまい、抜いては捨てているというようなことをくり返していると、ブログに書いていた。
そのブログは現在、本人によって削除されてしまったが、ネジバナを愛でている私にとっては、いくら価値観の違いとはいえ、あまり気分のいいものでなかったことは言うまでもない。そのかたは地方在住なのに、虫も大嫌いとのことだった。ここまで合わないと、どうしても疎遠になりつつある。

ふるさとで当時と同じように、何十年もたつというのに、ネジバナは変わらずに咲いていた。花好きのばあちゃんが見たら、掘り起こしてきっと育てていただろうか。
時代が変わっても、さりげなく、何気なく、初夏に咲き続けるネジバナ。
そのそばには、やはり昔と変わらぬ「与野公園」があり、池の噴水は涼し気な水音をたてていた。

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