人を信ずるは、人いまだ必ずしもことごとく誠ならざるも、己すなわち独り誠なり。
人を疑うは、人いまだ必ずしも皆詐(いつわ)らざるも、己すなわちまず詐(いつわ)る。
(菜根譚)
<現代語訳>
人を信ずることが出来れば、たとえ相手の心が誠実でなく、だまされることがあろうとも、こちらは誠実を貫いたことになる。
人を疑ってかかるならば、たとえ相手が正直であっても、こちらは偽りの心で接したことになる。
人を騙すより、人に騙される方がましという考え。
「愚直のすすめ」です。
菜根譚(さいこんたん)は中国の古典の一つで17世紀ごろの作品です。
その頃から、「人をだますよりも、人に騙された方がましだ」と考える生き方があったのです。