私は大学を出て就職した会社で、50前後の上司と飲みに行った時に聞かれました。
上司 「君はどんな人間になりたいのかね?」
即座に私は、「賢者です」
上司 「は?」
私 「賢者です、wisemanワイズマンです。誰でも困った時に『彼に』聞こう!と思える人です。」
上司は呆れていました。
小学校の教科書に載っていた物語にたしか「いわおの顔」という話がありました。
ある村に人の顔に似た岩がありました。
その村には言い伝えが合って、その岩の顔に似た人が現れて人々を救うであろうというのです。
村に住む一人の少年がその人物の登場を心待ちにしていました。
村出身で出世した人が「その人」かと思われたが似ていなかった。
少年は落胆しながらも、その人の出現を待って誠実に暮らしていた。
ずいぶん月日が流れて、少年も年老いて、髪や顔をおおう髭も白くなっていた。
ある時、霧が立ち込め岩の顔の回りを覆い始めた、その顔は、なんと年老いた少年の顔と瓜二つであった。
岩の顔は、誠実に生き村の賢者となったその少年自身であった。
小学生の私には、この話がスローモーな自分自身に、とてもしっくりしていて、大人になって最終的に誰からも認められる人になればいいんだ、と慰めにもなっていました。
そして実際にそういう人物になりたいと思うようになりました。
50になった今、まだなっていないのが残念ですが。
※ 「岩男の顔」の原題はアメリカの作家、ホーソーンの「大いなる岩の顔」だそうです。