空マイラーのメリット(その2)
(3)チェックイン、セキュリティチェック、搭乗が優先される
特に国際線では、チェックインや搭乗はいつも長蛇の列です。ところが、エリート会員だと、その列に堂々と横入りできてしまうのです。正確に書くと、「ビジネスクラス用の優先カウンターを使える」ということになります。
また、最近はセキュリティチェックが厳しく、特にアメリカの空港ではこれまた長蛇の列ですが、多くの空港では、こちらもエリート会員用の入口があって、あまり並ばずに通ることができます。
これは時間的にもメリットが大きいです。
(4)預入荷物が先に出てくる
飛行機が着陸してから嫌なことといえばこれでしょう。場合によっては30分くらい待たされることもあります。ところが、エリート会員だと荷物が真っ先に出てきます。これは、チェックインの時に、エリート会員は荷物のタグに「プライオリティ(優先)タグ」を付けてもらえるからです(言わないと付けてくれない場合もあるので、その時は必ず付けてもらいましょう)。飛行機が着陸すると、このタグがついた荷物が先に取り出されるので、エリート会員は真っ先に空港から出ることができるわけです。
(5)前方の座席を事前座席指定できる
事前座席指定自体は、多くの航空会社でエリート会員以外でもできます(例えば、ノースウエスト航空の場合、航空券購入時にマイレージ番号を登録していれば、オンラインで座席指定できます)が、エリート会員以外は指定できない席があります。具体的には前方の座席とEXIT ROW(出口の前の、足元が広い座席)ですが、ここをエリート会員は事前に座席指定できます。前方の座席だと先に飛行機から下りられるし、EXIT ROWだと足を伸ばせるので疲れにくいです。
(6)エコノミークラス航空券でファーストクラス乗り放題
ノースウエスト航空(とコンチネンタル航空)限定です。
あなたはファーストクラスに乗ったことがありますか?
ほとんどの人はないと思います。
もちろん、エリート会員でも、普通の人が思い浮かべるファーストクラスには乗れません。乗れるのは、アメリカ国内線その他路線の、エコノミークラスとファーストクラスしかない飛行機のファーストクラスです。「それってビジネスクラスじゃん」などと馬鹿にしてはいけません。まず、飛行機に乗るとウェルカムドリンク(ワイン可)が出ます。そして、テーブルクロスが敷かれて、陶器の皿にのったちゃんとした食事が出ます。アメリカ国内線のエコノミークラスだと、基本的に食事無しで、出てもハンバーガーみたいなのしか出ないので、大違いです。座席幅も広く、ゆったりくつろげます。
これを利用できる路線は、ノースウエスト航空、コンチネンタル航空の南北アメリカ大陸(カリブを含み、ハワイは除く)内、及びコンチネンタル航空のアジア/ミクロネシア内の、ビジネスファーストクラスのない(機材で言うと、コンチネンタル航空のB767及びB777で運航されていない)全路線です。なお、一番長距離利用できる路線は、コンチネンタル航空のニューヨーク-リマ(ペルー)で、成田-シンガポールより長い約3600マイル利用できます。