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カロリー(calorie, 記号:cal)は、熱量の単位である。「カロリー」という言葉は、ラテン語で「熱」を意味する calor に由来する。かつては広く用いられていたが、1948年の国際度量衡総会(CGPM)で、カロリーはできるだけ使用せず、もし使用する場合にはジュール(J)の値を併記することと決議された。よって国際単位系(SI)においては、カロリーは併用単位にもなっていない。
1999年10月以降、日本の計量法では栄養学や生物学に関する事項の計量以外でのカロリーの使用が禁止されている。
カロリーの正確な定義には各種あり、値は次のとおり。おおむね 1 cal ≒ 4.2 J、1 J ≒ 0.24 cal である。
国際標準化機構 (ISO) の ISO 31-4 appendix B と ISO 80000-5 は、太字で示した国際蒸気表カロリー、熱力学カロリー、15度カロリーの3つを(非推奨の単位としてではあるが)挙げている。15度カロリーは実験的に値が決定される単位であり、ISOでは値を定めていない。
名称 記号 cal/J J/cal 備考
0度カロリー cal0 ~4.219 ~0.2370
4度カロリー cal4 ~4.2045 ~0.23784
平均カロリー calmean ~4.19002 ~0.238662 NISTによる
旧国際蒸気表カロリー ~4.18684 ~0.238844 廃止
国際蒸気表カロリー calIT 4.1868 ~0.238846 定義値
旧計量法カロリー 4.18605 ~0.238889 定義値、廃止
15度カロリー cal15 ~4.18580 ~0.238903 [1]
15度カロリー cal15 ~4.1855 ~0.23892 CIMP1950による
熱力学カロリー calth 4.184 ~0.239006 定義値
IUNSカロリー 4.182 ~0.239120 定義値
20度カロリー cal20 ~4.18190 ~0.239126 [1]
水の比熱に基づくカロリー
カロリーの元々の定義は、「1グラムの水の温度を標準大気圧下で1℃上げるのに必要な熱量」である。ただし水の比熱はその温度によって異なり、0℃で 4.218 J/g、34.5℃で 4.178 J/g の最小値、100℃で 4.216 J/g となる。そのため、何度の水で定義するかにより各種の「カロリー」が生まれることになる。
例えば水 1 g の温度を15℃前後で1℃上げる(14.5℃から15.5℃に上げる)のに必要な熱量は15度カロリー(15° calorie、記号:cal15)という。標準カロリー (standard calorie) ともいう。その値はアメリカ国立標準技術研究所 (NIST) によれば 4.18580 J、国際度量衡委員会 (CIPM) 1950 によれば、4.1855(5) J である(括弧内は最終桁の誤差)。
一般に、水 1 g の温度をt-0.5℃からt+0.5℃に上げるのに必要な熱量をt度カロリー(t° calorie、記号:calt)という。ただし例外的に、0度カロリーは、0℃から1℃までで定義される。そのほか、20度カロリー、17度カロリー、4度カロリー(事実上3.98度カロリーと同じ。水の密度が最大になる温度)などが使われる。
0℃から100℃まで上げるに必要な熱量の1/100は平均カロリー(mean calorie、記号 calmean)と呼ばれる。
しかしこれらは全て、実験的に求まる値であり常に誤差を伴う。この問題を避けるため、ジュールで定義したカロリーが考え出された。
国際蒸気表カロリー
国際的には国際蒸気表カロリー(International Steam Table calorie、記号:calIT)(単に「ITカロリー」と呼ぶ場合が多い)がよく使われる。これは1956年の国際蒸気性質会議(IAPS,現 国際水・蒸気性質会議 (IAPWS))で正確に 1 calIT = 4.186 8 J と定義された。
1926年から1956年までは、1 calIT = 1/860 int. Wh = 180/43 int. J ≒ 4.186047 int. J という定義が使われていた[2]。「Int.(international、国際)」とはかつて使われていた国際電気単位(国際単位系とは無関係)を示す記号で、国際ジュールは int. J = (int. V)2 / (int. Ω) と定義され、J = N·m と定義される絶対ジュール(実用ジュール)とはわずかに異なっていた。その値は国などによって微妙に異なったが、1949年の第9回国際度量衡総会 (CGPM) で決定された平均国際電気単位では int. J = (1.00034 V)2 / (1.00049 Ω) ≒ 1.00019 J なので calIT ≒ 4.186842 J となる。
熱力学カロリー
現在の日本(1999年10月1日からの新計量法下)では、熱力学カロリー(thermodynamic calorie、記号:calth)を使う。熱化学カロリー (thermochemical calorie)、定義カロリー (defined calorie) ともいう。1 calth = 4.184 J と定義されており、ほぼ 17度カロリー cal17 に等しい。
1929年、F.R.ビチョウスキー (Bochowsky) とF.D.ロッシーニ (Rossini) が18度カロリー cal18 と同じになるように定義した calth = 4.1833 int. J が元になっている。当時は 4.1850 J に等しいとされたが、1949年の平均国際電気単位では ~4.184095 J となる。
旧計量法カロリー
日本の旧計量法(1951年~1992年)では、カロリーの定義として、温度 t を指定した t 度カロリーか、温度を指定しないならば 1 cal = 4.18605 J という値が定義されていた。この後者を旧計量法カロリーという(計量法改正前は単に計量法カロリーといった)。なお、組立単位では t 度カロリーは不可で、旧計量法カロリーのみが使えた。
旧計量法カロリーは国際蒸気カロリーに近いが少し小さい。これは、旧国際蒸気カロリーの国際電気単位による定義を、換算なしでそのまま絶対単位による定義 1 cal = 1/860 Wh = 180/43 J ≒ 4.186047 J としたためである。またさらにその数値を丸めて小数表現にしてある。
1992年には新計量法が施行され旧計量法は廃止されたが、新法の規定により猶予期間として1999年までは、t 度カロリー、旧計量法カロリー、熱力学カロリーの3つのカロリーが使えた(組立単位は旧計量法カロリーのみ)。1999年10月1日からは熱力学カロリーに一本化され、またカロリーの使用分野が栄養学・生物学に制限され、組立単位は廃止された。
IUNSカロリー [編集]
国際栄養科学連合 (International Union of Nutritional Sciences) が定めたカロリーで、正確に 1 cal = 4.182 J である
歴史
1824年ニコラス・クレメントが、「水 1 kg の温度を1℃上げるのに必要な熱量」をカロリーと名づけた。これは 1 kg に基づいているので、MKS単位系の単位である。これは現在のカロリー(CGS単位系)の定義では 1000 cal = 1 kcal にあたる。
1888年、英国学術協会 (British Association) が、「水 1 g の温度を1℃上げるのに必要な熱量」をサーム(therm、現在のサーム = 105 BTU とは別)と名づけ、1896年、カロリーと改称した。
派生単位
カロリーにはSI接頭辞を付けることができる(もちろんSIではカロリーもその倍量・分量単位も認められない)。栄養学ではキロカロリー (kcal = 1000 cal) がよく使われる。大きな熱量を示すときには、メガカロリー (Mcal = 106 cal) やギガカロリー (Gcal = 109 cal) も希に使われる。一方、ミリカロリー (mcal = 0.001 cal) などの分量単位はほとんど使われない。
106カロリー(15度カロリー)を1テルミ (サーミー、thermie, 記号 th)という。1 th = 1000000 cal15 ≒ 4.1855 MJ である。元来は、1 t の水について定義された、MTS単位系の単位である。
109カロリー(熱力学カロリー[1])を1TNTトンといい、核兵器などのエネルギーに使われる。1 tTNT = 109 calth = 4.184 GJ である。
大カロリー
カロリーという単位名称は元来、MKS単位系のキログラムに基づく単位(現在の kcal = 1000 cal に等しい)の名称であった。これと、CGS単位系のグラムに基づく単位は次のように言い分けられる。(なお、MTS単位系のトンに基づく単位の名称はテルミである)
