約1週間、出張に行っていました。
少し間があきましたが、また過去の話を書いて行きたいと思います。
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(過去の話。前回の続きです)
「(頼まれた資料は)夕方までに送ります」
と取引先には伝えたので、
もう少し外でゆっくりする時間があった。
ここへ来る途中、左手に見えた、山の中腹にある大きなホテルに、立ち寄ってみようかと思いました。
そのホテルは、トラベル系のサイトで、このあたりのエリアではランキング一位になっている大型の古い観光ホテルです。
宿泊料が安いため、若いカップルやファミリーに人気があるため、
騒がしくて落ち着かない、という噂を聞いていました。
なので、これまでは完全にノーマークだったのですが、立ち寄り温泉に入れるというのを思い出し、寄ってみることにしました。
午後2時でした。
ちょうどチェックアウトとチェックインの間の時間だったためか、広大な駐車場はガラガラ。
エントランスを入ると、薄暗い照明の濃色ウッド調の受付が右手にあり、白シャツに黒ベストを着た髪の薄い年配男性スタッフが、にっこりと笑って出迎えてくれました。
目の周りも鼻の周りも真っ赤な私の顔を見ても、その笑顔は崩れず、
「日帰り温泉ですか?」と誘導してくれました。
お金を払い、タオルを買って、大浴場へ続くフロント脇の通路を進みました。
「ごゆっくりどうぞ」
という年配スタッフの声に、なぜだかほっこりしました。
老朽化はしているけど、清潔感がある館内は、BGMも掛かっておらず、しんと静まり返っていました。
私のスニーカーのラバーソールが、レトロな柄の絨毯に擦れる音だけが響いていました。
廊下の大きな窓からは、素晴らしい景色が見えました。
予想通り、温泉は貸切状態、誰もいませんでした。
大浴場にはとても大きな窓があり、
まさに絶景温泉でした。
湯船に浸かると、体が冷えていたことがわかりました。
窓の外の景色を、
素直に、
綺麗だなぁと感じることができました。
しばらく、ぼーっと時間を過ごしました。
何か、自分から、
温泉みたいにあったかい
美しい景色のように心が洗われる、、
何かを。
視点が変わるような何かを、前向きに、自分のために取り入れていこうかなぁ。
どうしようもなく嫌なことがあっても、生きていかないといけないのならば、
少しでも前向きに、自分で自分を救う方向に誘導してあげないとなぁ、と考えることができました。
事務所に戻ると、
予想通り、
旦那は居ませんでした。