以前より別居中であるとは聞いていましたが、元彼Kさんには家庭があります。


15年ほど前、私とお付き合いをするその前のこと、Kさんには別れた彼女との間に子供(女の子)がいました。


別れた後に、元カノさんの妊娠がわかったそうで、、、元カノさんは結婚をせず1人で産み、シングルマザーになる道を選びました。


だけど、子供が大きくなって来て、経済的なことや子供のためもあり、10年ぐらい前(私と別れて数年後)に結局その元カノさんと結婚しました。


さらに、結婚後すぐ、もう1人お子さん(男の子)ができました。

郊外にマイホームも買い、酒場好きな夜型人間だったのが、マラソン好きの昼型になり、良いパパをしようと頑張ったのでしょう。


しかし、やっぱり夫婦は性格の不一致が払拭できず、別居することに。
Kさんは、今、そのマイホームに1人で住んでいるそうです。

奥さんとお子さんは、奥さんのご実家に住んでいるとのこと。

奥さんは専業主婦なので、Kさんが働いて、マイホームのローンと生活費を払っているそうです。

自営業で住宅ローンと生活費、死に物狂いで働いているんだなということは、私も自営業なので想像できます。




お互いの仕事の話で盛り上がり、食べるのも飲むのも好きな私たちは、たくさん食べ、たくさん飲み、程よく酔っ払って来た頃。


私「別居したままで、これからどうするの?」


Kさん「うちのとは、子供が成人したら離婚しようという話になっている。夫婦としてはもう無理だから」


私「お子さんとも会ってないの?」


Kさん「いや、子供は学校帰りに遊びに来たりするし、自分の部屋があるから、最近はさー、初めてできた彼氏連れて来て部屋で2人で遊んでるんだよねー。ははは。まぁ、自分の家として自由に出入りしてるし、普通に会ってるよ」


私「なるほど、そうなんだ。。」


Kさん「それはそうと、ななみちゃんの旦那さん、その後どうなの?」


私「前も言ったけど、凶暴で。。相変わらずだけど。。」


Kさん「え!?今も手挙げられることあるの?」


私「あるある。毎日のように、じゃないけど、、たまにね、あるんだよー」


暗くならないように、明るく言ってみました。
どれぐらいの暴力なのか、などの具体的な話もしないでおきました。

この話を掘り下げるよりも、楽しく過ごしたかったから。


Kさん「それはダメだぁー。我慢しなくていいんだからね。」


私「うん。でも仕事がネックでね。対外的には、夫婦で仲良く自営業をしているふりしているし。本当は主人はほとんど働いていないんだけど、会社の取締役でもあるし、別れたくても、なかなか仕事上、すぐに別れたりできなくって」


Kさん「でも、ななみちゃんと一緒にいたら旦那さん、楽しいだろうになー」


旦那の前ではいつも顔色を伺って、言いたいこともほとんど飲み込んでいる私ですが、本来は、あまり深く考えずに言いたいことを言って、基本前向きで、ニコニコした天真爛漫キャラでした。


Kさんは優しいし、どちらかというとM気質なので、私はKさんの前では、いつも無邪気でした。
時にはKさんに意地悪なことを言って、きゃっきゃと笑ったりして、、とにかく、お付き合いしていた頃も、この時も、私自身が自然体で楽しい時間を過ごしていました。


私「私といても楽しくないみたいよ、旦那は。ほとんど会話もないし。私もこんな風に笑わないし。」



結構酔っ払って来ていたKさんは、少し考えた後、唐突に。。


Kさん「ずるいけど、、一度愛した人だから、、俺、ななみちゃんのこと、今でも好きだから」


どきっとした。
でもこれは、私を慰めるための言葉かな。


私「あはは。それは嬉しいけど、確かにずるいね」


Kさん「ごめん。言いたいこと言って。でもほんとだから」


何を言ってんだか、ずっるいなぁーと思いながらも、それでも、単純になんか嬉しかった。

私は下を向いて、少し切なくなって、少し笑っていました。

そうしたら、私のその表情を見て、Kさんもまた、わざと明るい声でこう言いました。


Kさん「あー。。。俺、失敗したなぁー。なんであの時ななみちゃんと別れたんだろ。。。ねぇ、
ななみちゃん、生まれ変わったら、一緒になろ?」


私もKさんも、ずるくて意気地なしだ。
現実逃避をしたかった。

その気持ちだけは一緒だった。


しばらくして、私たちはお店を出ました。

時計を見ると、10時半でした。