“Jー2”
                                 #3

 J’s達は、研究所らしき建物を目指していた。
「………本当にアイツがやったのか?」
 Aは、考えていた。エドガー村の惨事のことを。
 IとSの表情は、怒りに満ちている。しかし、本当に“M”があんな破壊行動に走ったのだろうか?Aは、Mのことをよく知っているつもりだ。
 故に、とても信じられずにいた。
 そして、作者もこんなシリアスな場面を書くことになって信じられずにいた。

 遡ること、1時間前。
「ちくしょう!“M”のヤロー!」
 Iが憤っている。Iは普段、感情を荒々しくすることがない。そんなIが、爆発寸前だ。
「ホントにアイツの仕業だったら、オレは何するかわからないぜ!」
 普段、とても温厚なSでさえヤバイ状態だ。
「ちょっと待て、本当にアイツがやったと決めつけていいのか?」
 Aが、いまだに信じられない感じで言う。
「エルの話では“JーDASH”を使ったそうじゃないか!?アイツの他にもう、Jはいないはずだろう!!」
「そうだ!いくら、操られていてもこれだけは許せないぜ!」
 IとSが、相当頭に血が昇っているのか冷静な判断ができなくなっている。
 このあと、とりあえず向こうに見える建物に向かうことになった。

「まさか、本当にアイツは…」
 Aは、最悪の事態を考えていた。
 Mは、Jの中でも最強のパワーの持ち主である。Mと他の四人がぶつかればただではすまないだろう。
 そして、現在。
「なんとか、ここまで来たな…」
 J’s達は、研究所の城壁入口まで来ていた。
 この入口から研究所まではまだ、距離があるようだたった。
 Aが、かつて脱出した時より形が変わっているようである。
「オレが知っている研究所じゃないのか?確かに、あの時は必死だったが…」
 外見を見ると、まさに研究所というよりも“城”だった。その城壁から“城”までは、かなりの距離があった。
「これも“ヤツ”の能力なのか?」
 Aは、とてつもない戦慄を覚えた。
「ん?ここに何か、貼り紙があるな…」
 Hが、この“城”の地図のようなものを見つけた。その地図には、“城”までにはいくつかの“ポイント”を通らなければならない。
「さしあたって、この“ポイント”をまず、通らなければならないか…」
 Iが、冷静を装いながら言った。焦っても通る道がないのがわかっているからだ。
「よし、行くぞ!」
 Hが、張り切った感じで叫んだ。刹那、IとSのナックルが飛ぶ。
「テメー!」
「ふざけんなよ!」
 もっともである。今回は、シリアス系だって最初に言ったのに。バカである。
「げふぅ…オレはただ、和ませようと…」
 Hが、ブツブツ文句を言っているが、先に進もう。

 暫く行くと、最初のポイントに着いたようだ。
「ここは…」
 そこには、巨大な倉庫のようなものがそびえ立っていた。どうやら、この中を通らなければならないらしい。
 「行くしかないか…!!」
 A達が、倉庫の中に入った刹那、とてつもない轟音と、突風が吹き荒れた。建物内なのに。
 「うわ!な、なんだ!みんな!大丈夫か!?」
 Aが叫ぶ。
「ああ、なんとかな…しかし、これってまさか?“JーDASH”?」
 Sが、疑問を口にしたその時!轟音と突風の正体が姿を現し始めた!
「お初にお目にかかる、皆さん」
 その姿は…“アイツ”なのか?

つづく


やっと書き終えました。
しかも、自分でもよくわからないまま。
はい、すいません。
何ヵ月も、とびとびで書いてたのでよく解んなくなりまして。
ごめんなさい。
なんとかします。

では