誰のためにモテ服を着るか
『モードとエロスと資本』より5回目
モテる服を評価する対象が変わったというのが、最近の変化だそうです。
服飾は恋愛エネルギーの発揚の場であったわけで、
女性が着飾るのは男をgetするため…だったんです。
しかし、最近は、モテ服には女性が女性の視線を意識するようになった結果が表れているそうです。
つまり、実際、モテ服を着て、どれだけの男をgetしたかというよりも、女性から見てどれだけ、自分のファッションというものが、モテるように見えるのか…ということに変化したそう。
加えて言うならば、男性からの評価は必要としないわけですね、この場合。
女性社会の中で、いかに着飾るかっていう部分に焦点が当たるのです。
そして、これにファッション誌がこの傾向に拍車をかけているわけで。
ファッション誌は、いろいろなキャッチコピーを付けて、ブランドの服を紹介するわけです。ブランドからの広告収入で雑誌は成り立つわけなので。
そうすると、今年の春は○○コーデで男の子と…みたいに、この服を着るとモテる!という具合に、モードが恋愛を誘導していく現状になるわけです。
この本で、一番面白いと感じた部分が、
一昔は、恋愛という動機があって、それに応じてモードが生まれてきてました
恋愛→モード
という図式だったんですが、
いまでは、モードが恋愛を先導する形になっている、つまり、
恋愛←モード
という具合に、矢印方向が逆転するようになったとか。
ファッション誌の情報は、女性が女性の為にという面が強いため、男性の価値観とはズレが生じてくるというお話でした。