それはやっぱり生徒しかないです。
先日も、こんなことが…
それは私のしょーもない授業(高一、現代文、扱っているのは俵万智のエッセー)←ちなみに私は大学で、俵万智さんとは学年は違いますが、彼女を短歌の世界に導くきっかけを作ったあの佐佐木幸綱に教わってます。「上代文学史」と「万葉集」をね
(でもゼミは他の教授のを取ってしまいました幸綱よりカッコいいビジュアルの先生だったので、ついそっちへ…幸綱一筋でいれば、今頃私も俵万智に…なれるわけねー)
ずっと前にもこのブログに書きましたが、
私は幸綱のお祖父様であり超有名な歌人で国文学者の佐佐木信綱のファンでもあり、難しいことで知られる幸綱のテストでお祖父様の著作を褒めちぎって奇跡のA評価をもらったという、ずるい学生でした
(テストには歯が立たず、聞かれてることに全く答えられなかったので、奥の手を使った)
そして周りでA評価をもらった友達がいなかったので、しばらくは「あの厳しい幸綱からAをもらった」のを鼻にかけてたという、超感じの悪いやつでした
(それにしても、幸綱の講座はたぶん学内一の人気のひとつで、階段教室には学生がぎっしり溢れてて、抽選に落ちて取れなかったという子もいたくらいです。とにかくトークも深みがあってそれでいてスピード感があっておもしろかった。)
前置きが長くなってしまいましたが、先を書きます
そのようにしてなんとか卒業し、教員採用試験に受かり、どうにか今日まで教育者としてお給料をもらっている私ですが、先日、なんと私の授業中に寝ている男子生徒がいたそうな。それに気づかずいつもどーり自分の世界に入っていた自分。
すると…ひとりの女子生徒が休み時間に走り寄ってきたではないですか。
「先生がかわいそう。あんなに一生懸命授業してるのに寝てるなんてありえない…。だから私は先生の気持ちに応えたくて、意見言ったり手を挙げたりしようと思った。」…って
見ると、私を気の毒がって涙ぐんでるえええーーーーうそだろ、まじか。
(よほど真面目な女子なんだなぁ…じゃねーよなんて心がきれいな子なんだ…だよな)
こんなに思ってくれるなんて、もう、もう、ほんとに、ありがとうだよね。です。
そして、今日の放課後、ひとりの男子が寄ってきて、
「今日先生がしてるピアス、めっちゃきれいですよ。授業中、気づいて、ずっと見てました。すごく似合ってる。」…って
お前…ピアスじゃなくて黒板見ろよな〜ですが、なにげに喜んでしまう自分
てかさ、そーゆーセリフ、カノジョできたら言ってやれよ、ですがね
「めっちゃ小さいのに、よくわかったな。見えないかと思ってた」って言ったら、
「えっめちゃめちゃよく見えてましたよ〜ほんとにきれいな色だから、いいなぁって俺思ってて。」…って
↓コレです。
そして今月下旬には、中学校で最後に3年担任として受け持った男子生徒が、その中学校(彼にとっての母校)で教育実習をするとのこと。しっかり見に行ってやらねば。
ものすごく慕ってくれてた子だから、大学入った時も報告してきたし、今回の教育実習の件も、前から知らせてくれてました。
大切な教え子が、私の勤めていた中学校の教壇に立つ姿を思い浮かべただけで、胸がいっぱいになる。
こんなにうれしいことはありません。
私の人生の多くの部分を占めているのは、やっぱり生徒です。
生徒からたくさんの純粋な気持ちをもらっていることが、私の人生の奇跡かな、と思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様にとってのありがとうを伝えたい人はどなたですか。
なんだか改まっちゃって真面目っぽい終わり方で、ほんとはイヤだなぁ、こーゆーの
でもお題目だから、しょーがないか