現在、急性骨髄性白血病で治療中の妹
前回のブログでは、なかなか好中球が上がらず 一時退院が延期され、予定が狂ってショックを受けていたとお伝えしました …が
その後、無事一時退院を認められどうにか一緒に美味しいものを食べに行くことが出来ましたただ妹の退院時期と私のドナーとしての入院時期が重なってしまい、残念な感じは拭えませんでしたが…
そして妹はまた今週から3回目の地固め療法で入院しています。この地固め療法が終わったら一時退院を挟み、その次は造血幹細胞移植をする予定となっています。
妹の急性骨髄性白血病はFAB分類ではM1、WHO分類ではNPM1変異、FLT3-ITD陽性、DNMT3があるタイプということで、予後中間であるものの移植をしなければ1年以内に再発する可能性が高いと説明されています。妹は移植をすると決断してHLA型を調べたところ、なんと妹と私の型がフルマッチと判明〜私は骨髄バンクの年齢的にはギリギリなんですけどね私の細胞がどうか働き者の細胞でありますように
さて私はドナーとして先週入院し、造血幹細胞の採取をしてもらい、今週退院しました
今回の造血幹細胞移植は、末梢血幹細胞移植というものです。骨髄からではなく、血管から造血幹細胞を採取するので、献血のようなイメージでいましたが、ちょっと違いましたね
白血球を増やすG-CSF製剤の注射を4日間打ちました。そうすると通常は骨髄にしか存在しない造血幹細胞が骨髄から溢れ出て血管の中に出てくるんですって血ごと採血用の太めのカテーテルで3〜5時間かけて吸い取ります。採血された血はその場で遠心分離機にかけられ、必要な成分を取って、不要な成分は再び私の体に戻されます。なので採血用のカテーテルと返血用のカテーテルの2つのルートが必要になります。
私の場合、腕の血管が細くて採血用の太いカテーテルを入れようとするけど上手くいかない…そこで採血は鼠蹊部、返血は腕にカテーテルを入れ、薬剤投与の点滴をして準備OK歯医者さんにあるようなリクライニングチェアに座って、飲み物とスナックを持参し、ノートPCを開けてダウンロードした動画を観るつもりでしたが…頭痛と吐き気と寒気としびれが…寒いのは点滴と返血の液体が冷たいからですね頭痛と吐き気はG-CSF製剤の副作用かなしびれは血が固まらないように入れている薬剤で低カルシウム血症になるからということでした。リクライニングチェアを倒して電気毛布を掛けてもらって、カルシウムの点滴をして、ひたすら必要量に達するのを待ちました4時間後、ようやく終わります〜と声が出てかかりました動画もスナックも全く必要なかったですね…入院した時から「とにかく水分を沢山摂ってもらわないと必要な血が取れなくて困るんです」と言われ、採取の前日から当日にかけて3ℓくらい水を飲みました。採取中はトイレにはいけないということで、看護師さんからは「我慢出来ない時は尿瓶を持って駆けつけるので遠慮なく呼んでね」と言われたものの…やっぱり、我慢しますよねぇ終了して車椅子でベッドまで送ってもらうやいなや、ふらつきながらトイレに駆け込みました
さぁ、これでホッと出来たかというと、まだ心配なことがあって、必要な血は取ったんだけど、この中の使える細胞がどれだけあるかはまだ分からないと言われたんです特殊な装置の中に採取した血を入れると、必要な細胞が光るらしくその光っているものの数を数えるんですってえ目視で数えるんですかとバカな質問したら、いえいえ、機械が数えるので1時間くらいで結果が分かりますとのこと。必要量がない場合、翌日も採取をせねばなりません。ドキドキしながら待ったところ、充分な量の細胞が取れてましたと報告が〜良かったぁ〜
こうして採取された私の造血幹細胞は凍結し、妹の移植に備えます。移植はリスクもあるし、非常に困難を伴う治療です。妹は、まだまだ乗り越えなくてはならない治療の日々が続きます。どうか上手くいきますようにまた一緒に美味しい刺身やなまものを食べて、旅行も行くぞー