ナラタージュ/島本理生 | みーの書評ブログ

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好きな作家さんは何人かいますが、その中でも1番好きと言っても過言ではない作家さんが島本理生さんです。
なんと言っても人間の感情を文章で表現するのがうまい!
特に癖もなく綺麗な文章なので、読みやすさは抜群です。

ナラタージュは賞もとっているのでご存知の方も多いかと。
簡単に言えば大学生になった主人公と、高校時代の教師の恋愛ものです。
(簡単に言い過ぎ?笑)
恋愛ものが好きな方、特に切ない恋愛をしたことがある方にはおすすめです。
ラストシーンに至るまでも切ないのですが、ラストシーンの切ないこと…笑
第三者から聞く事実って結構、胸に刺さりますよね。
あまりネタバレをせずに書こうと思うと難しいのですが、ラストシーンを読んだときわたしは「あー、まじかよー、あー…」と思いました。
これじゃあ上手く伝わらないですね、すみません(笑)

人それぞれ愛情表現の仕方って違いますよね。
言葉で表現する人、態度で表現する人、表面には出さない人。
愛情表現の仕方が違う者同士の恋愛は刺激もあり、難しくもあると思います。
何年か過ぎてやっと少し色褪せた頃に、第三者から「彼は君のことを本当に好きみたいだね。」と聞かされる。
当時聞きたかったよ!とも思うのでしょうが、何年か経ってから聞くからこそいろいろと思うところもあるでしょう。

ざっくり言えばこんな話です。
本当にざっくりです(笑)
でもいまの季節にぴったりな読後感になると思うので、機会がありましたらぜひ。