わたしが、小学4年生のころ、父は病気になった。
まだ、当時40歳。
わたしは、お陰様で父が病気になった年を越してるのだけど、
父は闘病生活10年。父は50歳で亡くなった。
白血病だった。
当時のわたしは、父の病気があまり理解できなかった。
お見舞いに連れて行ってもらえることも少なくて
退院後もすぐ仕事に出かけてて
父が病気だという実感がなかった。
母は、4人の子育てをしながら、
父の看病、自営業の仕事もやり
かなりハードな生活だったと思う。
でも、当時の幼いわたしには、
母に怒られてばかりで、
父のことも、母のことも好きではなかった。
今思えば、父も母も思うようにいかない生活にずっとイライラしていたんだと思う。
わたしが高校生になったころ
父が入院することが多くなった。
父の無菌室での生活。
外に出られない、生もの食べれない、りんごは必ずレンジで温めて食べる。
本や生活用品だって、一度殺菌してからでないと持ち込めない。
昔は携帯電話もなかったから連絡はいつでも取れるわけではなくて
辛かったんだろうなぁ…
わたしは、高校生になって一人で父のお見舞いに行くことができるようになって
ようやく、父と話す時間が増えた気がした。
そんな時、
わたしも父もそんなにおしゃべりするほどではなかったけど、
わたしに
「後悔しない人生にしろよ」
ってポツリと言った。
どういう意味か高校生の私には全然理解できなかった。
「ふーん(* ̄- ̄) カッコつけっちゃって」なんて思ってた(笑)
その時、父はもう長く生きられないって思ってたのかな?
わたしは、
父の言ったその言葉通りではなく、
ちょっと前まで後悔ばっかりの人生だったな・・・。
あの頃に戻りたいとか、
やり直したいとか
そんな後悔ばっかりしてる毎日を送ってた気がする。
最近思うの
よく、まだ若いから時間があるとか
若いから焦らなくても大丈夫とか
言う人いるけれど
若いからとか歳だからとか
聞くたびになんだかモヤってする。
若いからと言って先があるとも限らないし
歳だからと言って好きなことをあきらめるのも違う気がするんだよね。
病気になると、生きていてもできることが制限されるということ。
明日死ぬかもしれないし。
だから、わざわざ自分の時間作ってやりたいことをやらせてあげる。
1週間、1か月、1年なんてあっという間。
わたしも全然人に偉そうに言える人生ではないけど、
今だからこそできるうちにやる。
お金の制限とか出てくるんだけどね・・・
でも、できる限り
後悔なく生きる。
何かを決断しようとするときに
いつも思い出す父からの言葉です。
読んでくださってありがとうございます🍀
目を通してくださるだけで、心から嬉しく思います💕