その後、提灯の事は夫が葬儀屋さんにダメ出し電話をかけ、設営の時に持ってきてくれる事になりました(当たり前
)。

良かった良かったと思っていたら、次なるハプニング。仕出し屋さんが寄ってきて「すいません、今回お座布団のご用意が無いようなんですが、ござをひいたほうが良いですか?」
…
座布団?

今まで、座布団なんて気にしなくて良いくらい葬儀屋さんが持ってきてくれていたのでノーチェックでした。
身内とはいえ、お客様にお膳を用意するのに座布団無しのゴザ?
あり得ないでしょ?
なので急遽100均に走りました(
だけど)。→10:35 借り物競争かっ!

後はもう大丈夫かな?
あっ!
神官さんに渡す『玉串料』とか(お金)の袋、用意してないじゃん!!
帰って夫に確認すると「あ、袋は葬儀屋に渡されてるけど、そのまんまだ」
ぬぉ~っ!袋出して~っ!
うぉ~っ!なんじゃこりゃあ!今まで『玉串料』『御車代』『御供料』&名字が印刷してあったのに、一枚『御車代』だけ印刷してくれてあと真っ白じゃん!
筆ぺん筆ぺん…ぎゃっ!ミクがお絵書きで使っちゃって先がバッサバサじゃん

もう!サインペンでええわいっ→10:50 焦る 手が震える(-_-;)Φ
『24』かっ!

とまあ、こんなバタバタながら開式。
まあ、私達らしいといえばあまりにも私達らしい初盆となりました。
もう半年。あれからずいぶん時が流れてしまいましたが、式が始まるとやはり結衣の色々が思い出され、涙が溢れてきます(最大の失敗は油断してハンカチを持っていなかった事)。何より思い出すのはやはり、最後の最後のかすかな笑顔と“アワワゥ…”という小さなため息のような一声。
悲しい光景なんだけど、やっぱりこうして思い出せるという事は結衣が最後に私にくれたプレゼントだったんだなって思います。
初めてのお盆。正直、家族だけで“気持ち”お盆をすればいいんじゃないの?と思っていたところもあったけどここ一ヶ月の私は「遠くにやった娘の帰省を楽しみに待つ母親」で、誰よりもお盆を楽しみにしていて、ドタバタながら結衣の為にあれこれ考えるのがとても楽しかったみたいです。
姉家族達もかけつけてくれ、家の中は子供達の賑やかな声が響き、ベランダ(※1)では提灯が風になびいて(※2)いました。
※1:葬儀屋さんがベランダとか空から見やすいところがいいって言ったから。
※2思いの他風が強く、巨大な風鈴のようにたなびいていました
